仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日は、NPO法人設立認可申請をご検討されている発起人代表の方のご相談をお受けいたします。
今日は、長嶺由宇先生の言葉のご紹介です。
どんなに精密な機器も、鍛えられた職人の感性にはかなわないようです。
昔、蒸気機関車が駅に入ると、その車輪を金槌でカンカンと叩いて、異常がないかどうか探っていましたが、電車になった今でもこの方法は使われており、これが最も正確で、しかも最もお金がかからない方法なのだそうです。異常がなければ、鉄独特の澄んだ音がしますが、もしヒビが入っていたりすれば、音が割れて澄んだ音が出なくなります。
一億円以上もすると言われているヴァイオリンの名器、ストラディバリウスには、200~300年も寝かせた非常に乾燥した木が使われていて、表面に塗るニスも特別のものでできています。しかし、最終的には、熟達した職人業によってその楽器の価値が決まります。組み立てては音を聞き、バラして修正し、また音を聞いてはバラす、という作業を繰り返すことによって、ムラのない均一な音が生まれるのです。ほんのささいな微妙な音の感覚は、どんなに精巧な測定器でも、長年の経験を積んだ職人にはかないません。
私たち自身も、心の耳を澄ませ聞くべきものを聞き続け、人生の職人を目指していきたいものです。