仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日は、精神障がい者の就労支援施設「オリーブの風」と「太陽とオリーブ」の土曜営業日です。また、精神障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、丸山芳浩先生の言葉のご紹介です。
先日の東日本大震災の翌日、電気店の前に並ぶ長い行列を見ました。緊急の時に必要な乾電池や携帯電話のバッテリーを求める方々で、その時になって初めて「無い」ということを意識したわけです。
カウンセリングでも、この「無い」という意識が大切です。それは、「相手のことは聞いてみるまでわからない」という「無い」です。
カウンセリングの理論を学び、経験を重ねると、クライエントの持つ問題の原因は何か、ある程度察しがつくようになります。この時期がカウンセラーにとってもっとも誘惑の時です。なぜなら、早く原因を指摘し、直したいと思うようになるからです。それは相手への「善意という皮をかぶった支配」という形で現れます。
私は何度もここで失敗してきました。クライエントとの人間関係を壊してしまったり、もう一度受容から入り直してリレーションを修復したりの手痛い経験から学んだことは、「私はこの人のことはわからないのだ。だから聞かせてもらおう。教えていただこう」という思いでカウンセリングに臨む、ということです。それ以来、カウンセリングをする時の力みが大分薄らぎました。分からないという自分を受容すること。ここに一つの突破口があります。