仙台の行政書士より241124心のメッセージ
今日は、中村芳子先生の言葉のご紹介です。
文語訳で「人はパンのみにて生くるにあらず」という有名な表現。
人は物質的なものだけで十分に生きることはできない。精神的な充足も大切だ。という文脈で使われることが多い。
パンという言葉が出てくるのでいかにも西洋の格言という感じがするが、実際の舞台は中東。パンと訳されている「レヘム」という言語は、日本語の「ごはん」と同様に、食事を指しても使われる。
イエスの言葉として知られるが旧約聖書からの引用だ。公の働きを始める前、イエスは荒野で40日間の断食をした。それが終わった直後に悪魔が現れ「お前が神の子なら、この石をパンに変えてみせろ」と挑発する。イエスは「『人はパンだけで生きるのではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある」と応じた。
神の口から出る言葉は、生きる目的と光を与えるものだ。経済的に豊かでも生きる目的がなければ、生きている実感も満足感も味わえない。
目的を見つけよう。本当に生きるために。
主はあなたを苦しめ、飢えさせ、あなたも先祖も味わったことのないマナを食べさせられた。人はパンだけで生きるのではなく、人は主の口から出るすべての言葉によって生きることをあなたに知らせるためであった。 申命記8:3