仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日は、精神障がい者の就労支援施設カフェ・アート・レストラン「オリーブの風」で精神障がい者の就労支援のご相談をお受けいたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。
あるお母さんから、「うちの子は本当にとんでもない子なんです。物は盗む。私の財布からお金は抜き取る。どうしたらいいでしょう?」かなり激しい口調で質問を受けました。
「息子さんがとんでもないことをするんですね。本当によくお母さん耐えていらっしゃいますね。もう少し聞かせてくださいますか?」と私はお母さんの気持ちを汲もうとしました。
数日たってそのお母さんのご友人から「この間金藤さんのところに相談に行った○○さんが、『金藤さんに私の息子がとんでもない子だと言われて傷ついちゃったわ』と言ってましたよ」と教えてくれました。
これはカウンセリングでときどき起きるアクシデントです。ここで大切なのは、このお母さんの矛盾の背後にあるお母さんの気持ちをしっかりと私が理解することです。「自分ではとんでもない子だと思っていても、他人からはとんでもない子だと言われたくない」、「とんでもない子だけれど、私にとってはかけがえのない大切な子なの」等々、思いめぐらすと様々なメッセージが聴こえてきます。
このお母さんとの次のカウンセリングの時。また同じように「うちの子はとんでもないで・・・」と始まりました。しばらく聴かせていただいた後に「そうは言われるものの、かわいいところもおありになるんじゃないですか?」と質問すると、息子さんに対する深い愛情を切々と語ってくださいました。矛盾の背後に真理あり。矛盾は大切です。