心の中で舌を出す

　本日は午前中、株式会社設立とNPO法人設立に関するご相談をお受けいたします。午後は、永住許可申請についてのご相談をお受けいたします。


　今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

　入社したばかりの女性のカウンセリングをさせていただきました。「いい加減に仕事覚えろ～！」と叱られっぱなしの日々が続いているとのことでした。繊細でまじめな彼女は非常に緊張しておられました。さらに、緊張すればするほど失敗が続き、また叱られるというスパイラルにはまってしまいます。
　お話を聴いた後、一ヶ月間、ある実験をすることにありました。その実験とは、叱られる度に「だから何？」（もちろん音声化しないで）と心の中で何度も唱えてみて、どう自分の心や行動が変化するか調査することでした。すると二週間もたたないうちに彼女は実に楽会社に行けるようになったのです。
　「先生、私、上司に『すいません、すいません』と言いながら、心の中で上司に思いっきり舌を出して『アカンベ～』ができるようになったんです。そしたら叱られてもあまり落ち込まなくなって、冷静に仕事に対応できるようになったんです」と彼女は笑顔で報告してくれました。一ヶ月もすると、まわりが驚くほどテキパキと仕事をこなし、彼女は仕事に充実感すら覚えるようになっていきました。
　健全な自己弁護は、かくも人を成長させるものかと私も驚きました。特にまじめな人は、その効果に驚くと思います。そんなに真面目でない人は、日頃自然と自己弁護しておられるので大きな変化を感じられないかもしれません。適度な自己弁護は、その人の内的成長を助けることがあります。お試しあれ。