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生徒と床どっちが大事?

菊地茂

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 本日は、国際交流と災害支援を目的とするNPO法人の設立ご検討されている方のご相談をお受けいたします。


 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。


 私の友人が講演に招かれました。寒い冬の学校での講演会。彼は「生徒さん達はイスに座って聞いてくれるのですよね?」と確認しました。
 すると担当の先生は「いいえ、体育館の床に直接座らせて聞かせるつもりです」と答えられました。「え、いくら暖房器具を入れてるとはいえ、床に直接はかなり冷たいですよ。女の子の中にはきっと冷え性の子もいると思います。何とかイスでお願いできませんか?」と彼は食い下がりました。しかし先生は「張り替えたばかりの床に傷がつくので・・」と聞きいれてくれません。彼は思わず「生徒よりも床の方が大切なのか!」とキレそうになったそうです。
 人は人間中心で考える人と事柄中心で考える人の二つに大きく分かれるそうですが、私の友人は典型的な人間中心タイプ。「人間が大切にされていない」ということにはとても敏感です。一方、学校等に代表される組織体は事柄中心になりがちです。また事柄中心でなければ、何百人もの生徒さんを束ねることができない現実もあります。この違いを知ってコミュニケーションをすることが双方に大切です。
 彼は自分を抑えながら、謙虚に「そこをなんとか・・」と嘆願し、床にシートを敷いて、その上にイスを並べることで一件落着。講師良し、学校良し、生徒良し、そして床よしの四方良しですね。コミュニケーションの語源はラテン語で「分かち合う」を意味する「コミュニカレ」だそうですが、違いを知って互いに分かち合っていきたいものです。






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http://mbp-japan.com/miyagi/shalom/

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