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「当事者不在」現象

菊地茂

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 本日は午前中、社団法人設立についてのご相談をお受けいたします。午後は、NPO法人シャロームの会でメンバー全体会とこころの相談会を開催いたします。

 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 学校の先生方のお話を伺って、小学校などでよく起こる不思議な現象に気がつきました。たとえば、A君とB君がケンカをしたとします。それを聞いたA君の親御さんとB
君の親御さんは、学校に問い合わせをしてきました。普通は、一方の親御さんが、菓子折りを包んで先方の親御さんのところに謝りに行って事なきを得るわけですが、それですまないことがある。なんと長期にわたってA君の親御さんとB君の親御さんが大けんかを初めてしまうことがあるのだそうです。当のA君とB君はとっくの昔に仲直りしているのに、親御さん同士のケンカの仲裁に担任の先生が負われるという現象が起こるのです。
 こういう現象を私たちは「当事者不在」現象といったりします。当事者であるA君B君の問題が、親御さん同士の問題にすり替わることがこの問題の特徴です。人間関係のトラブルに遭遇したら、「そもそも、一番困っているのはだれだろう?」「そもそも、この問題の当事者はだれだろう?」と自分に問いかけると、この現象に巻き込まれにくくなり、問題の本質が見えてきます。




マイベストプロ宮城 人との関わりを大切にする法律のプロ 行政書士 菊地 茂の取材記事はこちら!
http://mbp-japan.com/miyagi/shalom/




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