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同じ話をされたとき

菊地茂

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 今日は、金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 クライエントが同じ話を何度も繰り返すようであれば、カウンセラーは「よほどそのことがこの方に取とって気になることなのだ」と思って、関心を持って聞く必要があります。クライエントは、解決策を模索していると同様に、自分の悩んでいることに関心を持って受容してくれる他者を必要としています。
 「あぁ、また同じ話か~。いい加減にしてよ」と思った段階でカウンセラーとして、まだまだ未熟だと私は自戒しています。「おっ!また同じ話だ。この話題には解決のヒントがあるぞ。以前の話と今回の話にはどんな変化があるだろう?」という思いで聴けたら、プロと言っていいでしょう。
 同じ話であっても、実は若干違っていることがあるものです。小さな変化を見逃さないことです。聴ききった後で、その違いについてクライエントに「どう思われますか?」と尋ねることがあります。するとクライエントは「このカウンセラーは私に関心を持ってくれている」という深い受容体験をなさいます。深い受容体験をすると、結果的にクライエントが大きく変化する可能性が高まります。
 小さな変化を見逃さないことが、相手の大きな変化を生みだすことにつながります。「同じ話をされたときこそ、より深い関心を持って聴かせていただく」。これが同じ話をされたときの処方箋です。




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http://mbp-japan.com/miyagi/shalom/



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