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経済とこころ

菊地茂

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 本日は、NPO法人シャロームの会で運営しております精神障がい者の就労支援施設、カフェ・ギャラリー「太陽とオリーブ」で開催いたしますメンバー交流会に参加いたします。

 今日は、西村繁夫先生の言葉のご紹介です。

 これまで、私のコラムでは、戦後、アメリカから入ってきた「自由」と「民主主義」について考えてきました。しかし、この外にも「経済主義」、「科学・技術主義」が日本に大きな影響を与えてきたと思います。今回は「経済主義」について考えてみます。
 バブル経済が崩壊する前後から、青少年の中にいじめ、不登校などの問題、サリン事件や無差別殺人事件など多くの事件が引き起こされるようになりました。そしてもはや私たちは、戦後一貫して続けてきた経済第一主義のみではやっていけないということに気づき始めました。
 戦後の日本人は、アメリカの経済的豊かさにあこがれました。そして、私たちは、戦後、ずっとそれを追及してがんばってきました。現在の40代以上の多くのお父さん達は、毎日、夜10時、11時過ぎまで、ほとんど土、日も無いくらいに働き続けました。そのお陰で、1970年代には私たちは経済的に大変豊かになりました。それによって多くの日本人が幸せを感じました。しかし、物質が豊になるにつれて、逆に「こころ」が失われてきたのです。
 それでは、「こころ」とは何でしょうか?それは、「思いやり」、言い換えれば「愛」だと私は思います。競争社会の中でとても難しいことですが、豊かな愛をもって、お互いに思いやり、尽くし合うことによって、私たちは人間的繋がりを取り戻すことができます。それが、今の日本人にとってとても大切なことだと思います。


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http://mbp-japan.com/miyagi/shalom/

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