仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日も、金藤晃一先生の言葉をご紹介いたします。
経営学の巨人ピーター・ドラッカー博士は、「企業の経営理念(ミッション)は、『Tシャツに似合う簡潔なものがいい』」と言っています。逆に言えばミッション(使命)は、そこまで絞り込まなければならないものだということです。
吉野屋のキャッチフレーズ「うまい、やすい、はやい」等は、日本流の見事なミッション・ステートメントです。だれにでも分かりやすく、すぐ心に刻まれ、従業員はそれに沿って即行動を起こすことができる。優れたミッション・ステートメントの見本です。
羊羹で有名な老舗の虎屋。家訓は「伝統は革新の連続」です。基本の味は変えず、一方で時代に合わせ微妙に羊羹の味を変えてきたのだそうです。
「老舗とは『新店』と書くのだ」と言った人がいますが、常に新しい発想で虎屋さんが様々な時代の荒波を乗り越えることができたのは、「伝統は革新の連続」というミッション・ステートメントが鮮明だったからだと私は思いました。
企業が停滞するのはミッションが無かったり、あってもミッションが不明快だったり実情に合っていなかったりすることが原因だからです。これは企業だけではなく個人にも言えることではないでしょうか。
「あなたのミッション(使命)はなんですか?」と聞かれて、一言で答えられるミッションがある人は幸いです。新年に向けて自分のミッションを考えてみましょう。