仙台の行政書士より241124心のメッセージ
本日は午前中、株式会社設立についてのご相談をお受けいたします。午後はNPO法人シャロームの会で、心の障がい者との交流会と心の相談会へ出席いたします。
今日は、金藤晃一先生の言葉をご紹介いたします。
ゲシュタルトの療法に「未解決の問題」[unfinished business]という概念があります。のどが乾けば水を飲みます。さらにお腹がすけば、ご飯を食べます。人間は自分の欲求に気づき、それが満たされると、気がすんで次の行動に移ります。しかし、欲求が満たされないとどうなるでしょうか?気がすまないので、次の行動に移れなくなります。この満たされない欲求を、「未解決の問題」と言うわけです。
ご主人の何度も話す自慢話。お姑さんの何度も話す苦労話。これらは「未解決の問題」かもしれません。
ご主人がいつもの自慢話を始めました。奥様が嫌な顔をして「また始まった。お父さんの自慢話!」と言おうものなら、「俺がどんなに苦労してきたか、お前に何が分かる!」と永遠にご主人の気がすまなくなります。「未解決の問題」が完了しないので、結果何度も同じ自慢話が繰り返されることになります。
このご主人の欲求は何か?簡単です。「妻にほめてもらいたい」だけなんです。だから、「あなた、すごいはわ。なあであなたはそうできたの?」と質問しながらほめる。するとご主人は満足して気がすむでしょう。気がすむと自慢話することに飽きるので、徐々にしなくなるでしょう。「未解決の問題」が解決し、そこから心理的に卒業できるのです。
「自分の気がすんでいないところは何か?」「相手の気のすんでいないところは何か?」を意識すると、自分や相手との本質的な関わりが出来るようになります。