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菊地茂

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 本日はNPO法人シャロームの会「アトリエぶどうの木」のメンバーとのボーリング大会と夕食会に参加いたします。

 今日は金藤晃一先生の言葉のご紹介です。

 長年引きこもり、大暴れしていた息子さんが、様々な心の変遷を経て、家から出て全寮制のフリースクールに入ることになりました。様々な体験をしながら、彼ならでわの成長を遂げておられます。
 こんなエピソードを伺いました。ある日、町のペット屋さんに彼がブラッと立ち寄ったそうです。目にとまったのがかわいらしいリス。「このリスが欲しい」とお店の人に言うと、「お客様、このリスだけはお譲りできません。実はこのリス大変凶暴で、私たちも困っております。ちょうど店頭からこのリスを下げようと思っていた矢先でした。お客様にケガをさせたら申し訳ありません。すみませんがお売りすることはできません」とはっきり断られました。
 すると彼は、だったらなおのこと「自分が飼わなければならない」と言い張り、店に人としばらく押し問答をしたそうです。とうとうお店の人が根負けして、彼はそのリスと一緒に満面の笑みで寮に帰ってきたそうです。
 そのリスを一生懸命世話している息子さんのお写真をお母様が私に見せてくださいました。そして「きっと、息子はこのリスに自分を見たのでしょう」とおっしゃいました。
 この家族の歴史を知っているだけに、この言葉がジンと私の心にしみてきました。リスの世話をしながら、彼は自分を受け入れる作業をしているのだと思いました。様々なものに写っている自分を見つけ出し、受け入れてまいりましょう。

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