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言葉というボール

菊地茂

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 本日は終日、行政書士会の臨時総会に出席いたします。

 今日は、高木裕樹先生の言葉の紹介です。

 「ストレートに物を言う」「あの人はいつもカーブを投げてくる」と相手とのやりとりをボールにたとえることがありますが、会話はまさに言葉のキャッチボールのようなものです。あなたの投げる言葉というボールの球種や速度に応じて相手は反応します。
 言葉のボールを相手が受け取りやすいように投げることが、楽しい会話が生まれる秘訣です。くれぐれも言葉のドッジボールにならないように気をつけてください。
 また相手の変化球を上手に受け取ることも言葉のキャッチボールが楽しくなる秘訣です。例えば、怒りを現す人がいたら、「そうせずにはいられないほど、ストレスがたまって苦しいんだなぁ」と思考の転換を図るトレーニングを心がけると、相手のボールを上手に手に取れるようになります。さらに、相手が否定的な言葉を口にしたら、肯定的な言葉に転換するように努めることもおすすめです。相手が「めっきり寒くなりましたね」と言ってきたら、「そうですね。今日みたいな日は鍋物がおいしいですよね」。「景気が悪くて困りましたね」と相手が言ったら、「そうですね、ここまで来たらこれから先は良くなる一方ですね」というように否定的な言葉のボールを、肯定的な言葉のボールにして返すのです。このような言葉のキャッチボールの訓練を積み重ねて、相手の心に希望を与えていきたいものです。

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