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「うつ」の人にどうかかわるか。

菊地茂

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本日は、午前中事務所にて産業廃棄物許可申請のご相談を受け、午後はNPO法人シャロームの会で精神障がい者の方の就労についてご相談をお受けする予定です。


今日は、田中信生先生のコラムよりご紹介いたします。


「『うつ』の人にどうかかわればいいか教えて下さい」とご質問を受けました。
「うつ」の方に対し、「がんばりなさい」というという言葉は禁句であるということは、十二分におわかりだと思います。そもそも「もっとがんばれ!」の内なる「駆り立てメッセージ」が「うつ」の人を苦しめている原因の一つだからです。しかし、だからといって逆に「そんなにがんばらなくてもいから。がんばるとまた『うつ』がひどくなるから。寝てるだけでいい」と安易に言うことも考えものです。
関わる家族としては、相手のことも慮って言っているのですが、当事者は「あなたは、存在しなくていい…」という「存在否定」のメッセージに聞こえてしまうことがあります。それでは、あなたが「うつ」の人に関わることになったら、どのような言葉をおかけになりますか?
「今まで、よくここまでがんばってこられましたね」というねぎらいの言葉に、多くの「うつ」で苦しんでおられる方々が涙されます。「がんばれ」でもなく「がんばるな」でもなく、「よくがんばってきましたね」。その言葉に、相手は「あぁ、この人は分かってくれている」と体感、実感するものです。もちろんこれは一例ですが、私自身「うつ」の人にかかわらせていただくときの心構えにしております。


田中信生著 「週刊一元ファックス」(第383号2010年3月3日)より

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