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自分をディスカウントしない。

菊地茂

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本日は、午前中事務所でNPO法人設立に関するご相談を受けます。午後は、弁護士事務所で入管法に関する打ち合わせと、電力ホールで開催される講演会に出席いたします。

今日の言葉は、田中信生先生のコラムよりご紹介いたします。

『自分をディスカウントしない』

日本語の素晴らしさの一つに「へりくだったものの言い方」があります。たとえば、人に物を贈る時、「つまらないものですが」と言います。文化庁の調査によると、68%の人がこの表現を「使う」と答えています。
新渡戸稲造は、著書『武士道』で、「品物を物そのものの価値ではなく、『記(しるし)』として受け取ってください」と書いています。このように「贈り手の心」を表現するのに好まれている表現です。
しかし、同じ「贈り物」でも、今生かされているあなたの命に対し、つい同じように「つまらないものですが」を使い、ディスカウント(値引き)していませんか?命は、あなたのものではありません。あなたの命は、実はあなたに与えられたものなのです。へりくだることは大切ですが、自分の命まで「つまらないものですが」といってはいけません。あなたの存在は、世界でたった一つの大切な「神様からのあなたへの贈り物」なのですから。
「命与えられ生かされている、それだけですばらしい」と、前向きで肯定的な言葉を自らへのあいさつとし、励ましを習慣化していきたいものです。


田中信生著 週刊一元ファックス第391号2010年4月28日より

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