仙台の行政書士より241123心のメッセージ
昨日は、長年行政書士として建設業許可申請をはじめ許認可法務業務に関して顧問をさせて頂いている地元の大企業(東証一部上場会社)の建設業法研修会で講師をさせて頂きました。
最近は、企業の法務ニーズが急激に増加し、ビジネスの展開スピードに合致し、合理的、合目的でかつ洗練され、ビジネスゴールの多様性に柔軟に対応した高度かつ緻密なものが求められております。
行政書士がコンプライアンス=企業の法令遵守に関わり、支援させていただくことが多くなっております。
つきましては、以下コンプライアンスについて皆様にご案内させて頂きます。
『コンプライアンスとは』
コンプライアンスは、英和辞書には「(申し出・要求・希望などに)従うこと、承諾、応諾。(企業の)法令遵守。」(研究社「新英和大辞典)と訳されていますが、今コンプライアンスとして求められていることは、ただ単に「法令を守ればよい」とういうことにとどまらず、不祥
事を未然に防止したり、商品やサービスの安全性を守るといった倫理的な問題にも、企業がきちんと責任を持って対応していくことです。
企業が法律を守るのは当然のことですが、「コンプライアンス」はそれを超えて社会的責任、すなわち企業倫理や社会規範も含めた観点から考えていく必要があると思われます。したがって、次のように、より広い内容
のものとして理解する必要があるのです。
●遵守すべきものは法律だけに限られない。企業倫理までが対象である。
●企業として自主的に取り組むべきものである。行動規範や実務基準なども遵守の対象とする必要がある。
●長期的な視野に立って会社の健全な活動を促す総合的なプログラムである。
●企業にとって利益となる行動ルールである。
次回は、コンプライアンスの不徹底がもたらす損失などについて説明したいと思います。