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261014【仙台・宮城】冬、家が寒い。断熱リフォームは「まず窓と玄関ドア」からです

小野啓太

小野啓太

テーマ:コラム

おばんです。仙臺屋のとうちゃんまんです。

今日は冬の家の寒さや結露に困っている方向けに、断熱リフォームをどこから始めるかをまとめてみました。気になる方は是非読んでみてください。

結論から言うと、やはり圧倒的に窓です。
窓やサッシ、玄関ドアなど、外に面した建具から手をつけるのが先です。
床や壁、天井はそのあと、弱い部分から考えます。理由と、実際の例をお話しします。

優先順位は、窓と玄関ドアです


単板ガラス(1枚ガラス)の窓や、金属の玄関ドアは、熱が逃げまくります。
断熱材が入っていない家や、入っていても50mmほどという時代の家であっても、窓と玄関ドアから逃げる熱は大きいです。
理由の1つは、材料ごとの熱の伝わりやすさ(熱伝導率)の違いです。建築研究所の資料の数値で比べると、アルミニウムはガラスの210倍、そのガラスも断熱材のグラスウールの20倍、熱を伝えやすい材料です。
火を使う暖房(石油ストーブやファンヒーター)のうち、排気を室内に出すタイプは、灯油を1リットル燃やすと約1リットルの水蒸気が出ると言われています。こうした暖房からエアコンに変わり、昔より結露しにくくなった今でも、窓や玄関ドアからは熱が逃げて行くため、冬は結露対策に追われる朝が来ます。

窓と玄関には、こんな工事があります


たとえば次の2つです。
・インナーサッシ(内窓)。今ある窓の室内側に、もう1つ窓を付けます
・玄関ドアのリフォーム
内窓のお問い合わせは、戸建では、おおむね築2〜30年より古いお宅、つまりペアガラス(2枚重ねの複層ガラス)が広まる前に建ったお宅から多いように感じます。マンションは、もう少し後の年代の建物からもお問い合わせがあります。
内窓を付けたお客様からは、『寒さが全然違う』『窓の結露がなくなった』といった声があります。
交通量の多い場所のマンションのお客様からは、車の走行音がほとんど気にならなくなり、『こういうものだと思っていたけど静かになって初めて、うるさかったんだなーと実感した』という声もありました。
ただ、音や結露の変わり方は家の条件や部屋の湿度にも左右され、内窓を付けても結露が残る場合はあります。
金額は、内窓の場合、窓のサイズや箇所数で大きく変わります。
一例ですが、家全体の内窓8か所で、およそ45万円でした。補助金は当時の試算で11.6万円でしたが、今も同じ額になるとは限りません。日数は、現地調査に半日、設置は1〜2日で、ほとんどの場合は1日で終わります。まずは見積りを取ってみることをお勧めします。

変わり種:廊下に建具を足して、玄関と仕切った例


玄関ホールと部屋の間の廊下に、建具(戸)を追加した例もあります。いわば室内に風除室を作ったわけで、熱の逃げる玄関と暮らす部屋を切り分けられ、暖かく過ごせるようになりました。玄関ホールに2枚引き違いの建具を付けたときは、税別25万円でした。金額は、建具の仕様や、内装のクロス(壁紙)まで触るかどうかなどで前後します。

床、壁、天井は「弱い部分から」。程度は別として、全部必要です


窓と玄関の次に、床、壁、天井(屋根)のどこを優先するか。強いて言えば、"弱い部分"からです。
発泡スチロールの箱を想像してみてください。暖かい肉まんを入れて蓋を閉めれば、寒い部屋でも保温できます。では、蓋が開きっぱなしだったらどうでしょう。
家も同じです。床、壁、天井のどこかが開いていれば、つまり断熱の弱いところがあれば、そこから熱は逃げます。ですから、あえて言うなら、程度は別として「全部必要」ということになります。
効果が薄いと感じる工事もあります。壁に断熱が入っていないのに、床下だけを断熱する場合です。熱は逃げやすいところから逃げるので、あまり意味はないと私は考えています。壁に断熱材が入っている家なら、もちろん床下の断熱は強くお勧めします。
逆に、外壁と屋根(または天井)を断熱しても、床下の断熱が抜けていると、床ばかり冷えて、効果をほとんど感じられないことがあります。これも、よくある勘違いです。
壁に断熱を足す付加断熱工事の場合、外壁を剥がして外側に断熱層を足す方法(付加断熱)があります。
外壁を剥がすのでサッシも交換しやすく、そこまでできれば、断熱改修としてはかなり優秀な工事になります。ただし、湿気の防ぎ方や逃がし方を誤ると、壁の中で結露が起き、柱や土台を傷めるおそれがあります。工事の内容によっては建築確認の手続きが必要になる場合もあるので、専門家とよく相談のうえで検討されることをお勧めします。

工事の前に知っておきたいこと


マンションは、先に管理規約を確かめてください。
国が示す標準の管理規約では、窓や玄関ドアは共用部分の扱いです。実際のルールはマンションごとに決まっているので、内窓を付ける場合も、一応管理組合に相談した方が安心です。

防火地域や準防火地域では、使える製品に決まりがあります。
外に面した窓や玄関ドアのうち、まわりから火が燃え移るおそれのある部分には、原則として防火仕様の製品が必要です(建築基準法)。窓や玄関ドアを交換するときは、ご自宅がこの地域に入るかどうかを先に確かめる必要があります。

補助金を使える場合があります。
窓の断熱改修には、国の「先進的窓リノベ事業」や、仙台市の「せんだい健幸省エネ住宅補助金」があります。国のこの制度は、性能の良い窓ほど補助額が大きくなります。当社がマンションで内窓を3か所付けた例では、工事費31万円に対して、国から11.1万円、仙台市から5.7万円の補助を受けられました。ただし、補助額や条件は年度ごとに見直されていて、今も同じように受けられるとは限りません。玄関ドアの交換は、2026年の国の制度では、窓の工事と同じ契約で一緒に申請する場合だけ対象です。
ご注意ください:2026年の国の先進的窓リノベ事業は、交付申請の予約が遅くとも11月16日までで、予算の上限に達するとその時点で終わります(2026年10月時点)。
国の補助金は、登録した事業者が申請する仕組みです。工事を決める前に、補助金のことも当社にご相談ください。詳しくは別の記事でまとめます。

寒さでお困りなら、まず窓と玄関を見せてください


窓と玄関ドアが先。そのうえで、床、壁、天井の弱い部分を探す。まずは、ご自宅の窓が1枚ガラスかどうか、玄関ドアが金属かどうかを、一度見てみてください。冬の寒さや結露でお困りの方は、仙臺屋までご相談ください。
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小野啓太
専門家

小野啓太(総合建設業)

株式会社仙臺屋

綿密な打ち合わせを重ねながら、付加価値のある提案で理想の家づくりをサポート。住まいを末永く見守る地場工務店として歩み続けています。非住宅向けメンテナンスサービス「施設メンテ.com」も運営しています。

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