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デフレとインフレどちらが良いの?(3)

2013年2月21日

テーマ:時事の経済コラム

コラムカテゴリ:住宅・建物

 前回は、インフレの役割(効果)に触れ、インフレの必要性について書きました。今回は、活気ある社会の実現のために、どれ位のインフレ率が良いのでしょうか?少し探っていきたいと思います。

『インフレ目標2%』って、妥当なの??

 前回、インフレは、過去の労働力の影響力を少なくしていく役割(効果)が有ると書きました。では、インフレ目標の2%が継続して実現した場合、どの程度、影響力をなくすかというと、

35年前に働いて貯めたお金が、現在、半分の価値として助けになる。別の言い方をすると、親の世代の影響力が半分になると言う事です。

 では、インフレ1%が継続して実現した場合は、

70年前に働いて貯めたお金が、現在、半分の価値として助けになる。別の言い方をすると、祖父・曾祖父の世代の影響力が半分残っているという事です。

各国のインフレ率

 その国、その国で活気ある社会の実現のために目標としているインフレ率はあります。新興国は経済の急成長時に国民間で富の偏在が起きやすいので、それを緩和するためにインフレ率は高いく、先進国は成熟社会のためインフレ率は低く設定しています。

*参考に各国のインフレ率を書きます。
アメリカ:4%~2.5%(18年~30年で価値の半減)
ドイツ:2%~1%(35年~70年で価値の半減)
フランス2%~1.5%(35年~45年で価値の半減)
韓国4.5%~2.5%(15年~30年で価値の半減)
中国【近年】6%~0%(10年~無限大で価値の半減)
中国【急成長期】25%~10%(3年~7年で価値の半減)

(日本は1.5%~-1.5%です。日銀がインフレ目標を0%に設定しているとしか思えない数字で、他の国では見られない振れ幅です。世界から奇妙な国として見られるのも仕方と思います。)

インフレ目標は、みんなの納得で決まる。

 皆さんはどの程度、過去の労働力の影響を残すのが良いと思いますか?親として、働く動機に子供・孫に良い思いをさせてやりたいという「欲」は有りますよね。それは正しい人間の欲求ですし、それが実現する可能性のある社会で有るべきとも思います。私は、インフレ率が1%~2%の間にあると『夢を見て、頑張って働ける』と思いますが、いかかですか?

みんなが『このインフレだと頑張れる』と納得して働くと、景気は良くなります。逆に納得できないと、景気は悪くなる。ぜひ、日銀には、活力ある社会実現のために、きちんとインフレ率はどの程度が良いのか考え、実現してもらいたいものです。

私たちも注目していく必要が有ると思います。

(終わり)

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この記事を書いたプロ

三浦孝広

地域密着がモットーの不動産のプロ

三浦孝広((株)三住)

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