フレットの残量について
【初心者に「優しい」ギターの販売を始めました】
初めてギターを始める方
久しぶりに楽器に触れてみようという方
「どんなギターを選べばいいの?」と悩んでいませんか?
「優しい」ギターとは──
・弾きやすい(弦が押さえやすい)
・練習が楽しくなる
・挫折しにくい(つらくない)
そんなふうに感じてもらえる状態に、
一番町ギターが1本1本丁寧に調整したうえで販売しているギターのことです。
「どんな状態の楽器のこと?」
そう思った方は、ぜひ検索してみてください。
「リペアマンの調整した初心者向けギターシリーズ」
これがキーワードです。
当店ではこれまで中古品を中心に取り扱いながら、
初心者の方でも楽しく、弾きやすく、練習を続けられるよう調整したギターを販売してきました。
No.を付けており、現在ではNo160を超える本数をお届けしてきました。
また店頭にも、毎日のように初心者の方が「弾きづらい」「音が出しにくい」といったお悩みを持ち込み、改善するためにいらっしゃっています。
それは初心者、ベテラン問わず同じ悩みだったりもします。
そうした経験とデータの積み重ねにより、
「どのくらいの調整で、弾きやすさを感じやすくなるのか」
「Before → After の数値変化がどう影響するのか」
といった具体的な基準が見えてきました。
その「一定の状態」を目指して、全てのギターに調整を施しています。
■本当に違いがあるの?
「違い」というのは比較の話になるので、どうしても他店さんとの比較になります。
誤解のないよう、批判の意図は一切ございません。
以前の投稿でも触れましたが、
ギターの調整というのは「こちらを立てればあちらが立たず」といったバランスの世界。
すべてのパーツが複雑に影響し合っています。
さらに、パーツは金属のように規格で管理できるものだけでなく、
2つとして同じものがない「木材」──いわば生き物の集合体です。
つまり、同じモデルの楽器でも個体差があるということです。
■とある1本のメモより
手元に一枚のメモがあります
その一部には
12F:1.9 2.0 2.1 2.2 2.2 2.4
17F:2.2 2.5 2.5 2.6 2.7 2.7
これは弦とフレットの隙間、いわゆる「弦高」の数値です。
経験者であれば「ちょっと高めかも」と感じる数値かもしれません。
ただし、この数値をただ下げれば良いというものではありません。
弦のビビり、音詰まり、音質の劣化、音程の不安定さ、弾き心地の違和感など──
さまざまな問題が起きてしまいます。
それらのデメリットを生じさせずに、快適な弦高に調整する。
それがリペアマンの技術です。
メーカー出荷の楽器は「不具合を避けるために、余裕を持たせた状態」とも言えます。
でもこの「余裕」と「快適」のあいだに、落とし穴があるのです。
■その違いが、挫折に変わることも
・手が痛い
・コードが押さえられない
・上達しない
それらが積み重なると──
「手が小さいから」「握力がないから」「指が短いから」「才能がないから」
と自分を責めてしまう。
やがてギターは押し入れへ。
部屋のオブジェになってしまう。
そんな話、珍しくありません。
あるデータでは、初心者の9割がギターを始めても続かずに辞めてしまうのだそうです。
■だからこそ、1本に60〜90分の調整を
そんな悲しい結末にならないように、
一番町ギターでは、販売するすべてのギターに対して
60分〜90分かけて調整・調節を施しています。
これは、20年近くこの業界に携わってきたからこそのタイム感。
一朝一夕ではできない作業です。
正直、ネットの最安値よりも少し高く感じられるかもしれません。
でもそれは、この「調整の時間」も商品に含めているからです。
■安いセットが悪いわけではないけれど
「ネット最安値!」「初心者〇〇点セット!」
もちろん、そういった選択肢が悪いとは思いません。
でも、楽器を始めたいと思ったきっかけは、
きっと「得したいから」ではなかったはず。
買ったあとの練習が楽しくなる。
音楽仲間が増える。
そんな素敵な時間のために、私たちのギターがお役に立てれば嬉しいです。
一番町ギターのこの提案、ぜひ一度ご検討いただけたらと思います。
まだまだ伝えたいことはありますが、今回はこの辺で。
初心者に「優しい」ギター Photogenic TLT-20



