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佐藤駿介

ビギナーにも優しい、顧客の特性に応じたギター調整・修理のプロ

佐藤駿介(さとうしゅんすけ) / ギターの調整・修理

一番町ギター

コラム

「相場」って何?「高価買取」それ本当?売却時の尽きない悩み。

2023年10月12日

テーマ:楽器買取

コラムカテゴリ:くらし



当店は主に楽器関連(ギターやベースが主)のお買取や修理をさせて頂いているお店ですが、今回は楽器を含む趣味のお品物や、詳しい方好きな方にしか価値があまり分からないお品物を、お売りになる(買取に出す)際にお読み頂けるコラムかと思います。

このような書き方をしたのは、お売りになりたい方のお悩みがある程度共通していると思われますので、少しでもお役に立ちましたら幸いです。

右も左も高価買取!専門家が査定!信頼と実績!なぜ?

インターネットを検索しても
ポストに入るチラシを見ても
TVCMを見ても
インターネット広告を見ても

とにかく高価買取!専門スタッフ在籍スピード査定!信頼と実績!
みたいな文言ばかりで、結局どこにお願いするのが良いの?と思いませんか?
趣味嗜好のあるお品物は売却の際、比較できる数字が簡単に出せないのでどうしても同じような売り文句になりがちです。

だからこそ自身でお調べになって電話やメールで連絡して、詳細を伝えて。
数が多ければその分時間はかかりますし、ましてやそれを何社も繰り返すというのは結構なハードルです。

では、売却(買取)の仕組みについて少し詳しく見ていきましょう。

一般的な査定の仕組みは?

お買い取りをさせて頂くお店や企業は、そのお品物の「人気(需要)」と「状態」を査定します。

「人気」は分かりやすいかと。スマホで簡単にチェックできますもんね。
ただし、販売されている価格と、実際に売れている価格は違う事もありますので注意が必要。
査定のプロは表面的な価格よりも、実際の取引価格を専門性の高い情報筋から調べています。
また、検索するにしても膨大な情報の中からピンポイントに素早くアクセスするワードセンスが必要になります。

次の「状態」。これが難しい。
例えばお品物が「着物」「美術品」「車」「住宅」をお売りになる場合はどうでしょうか?
これらは全て用途のある「道具」です。
そして買取にはその道具が、「どのくらい用途を満たせる状態なのか?」をチェックする必要があります。

そこに専門性が必要になってきます。
車ならエンジンや足回りの状態など、素人目には問題なさそうでも、プロにそう言われたら納得するしかないかもしれません。
着物や美術品であれば、保存状態について分からない事も多いでしょう。
住宅だって目に見える部分よりも見えない部分の方が大事だという事はなんとなく分かると思います。

楽器買取で言うと、一般的な査定では
楽器の相場 ×(かける) 状態
の式で買取査定額が決まります。
仮に新品の状態を1とすると、お売りになるお品物の状態が0.8なのか0.6なのか、はたまたもっと低いのか。
その辺が査定額に影響するでしょう。

売却(買取)にはどんな方法がある?

あまり公開したくない画像(図)をお見せします笑
右上はオークションやフリマアプリが多いです。
左下はリユース、リサイクルショップなどが該当。
真ん中付近が我々楽器屋さんです。



薄々、気付いている方も多いと思いますが、画像にすると結構インパクトがありますね。
私(私は別に良いのですが)含む楽器小売店も、リユース業界も、フリマアプリ業界も、図にはして欲しくないかもしれません。
そういう意味では、ちょっと怖いです。あらゆる方面を敵に回すかも?このコラムはもしかしたら消すかもしれません笑。いえ、多分消しません。頑張ります。
この図は簡単です。
図の上に行くほど、手間や労力がかかります。
右に行くほど、たくさんお金になります。
要するに

・手間も少なく簡単に高値になって欲しい

が本音です。

それを具現化した答えが冒頭の「高価買取」「信頼と実績」「専門家スピード査定」になるのでしょう。

図で言うと、左上はダメですね。手間もかかってお金も少ない。右下が良いでしょう。手間もかけずに、お金を多くもらえる。
ただ、それが難しいのです。難しいというか今のところそんなサービスはありません。
それぞれメリットデメリット、一長一短があります。それが当然ですね。
仮に、図の右下にバシッと当てはまる企業やサービスがあるのなら、世の中はそこ一社だけになるでしょう。
そんな訳ありませんので、これだけ多くの企業やサービスが参入している訳です。
では、それぞれフリマアプリ(オークション含む)、リユースやリサイクルショップ、楽器小売店、のメリットデメリットを見ていきましょう。

それぞれの売却(買取)のメリットデメリットは?

当店は楽器店ですので、楽器の場合を例に挙げ、説明していきます。

オークションやフリマアプリ
メリット

自分で売値を決められる。
相場を調べて売値を決めるも良し。これくらいの金額を手にしたい、と希望金額で決めても良し。
オークションの場合は、想像よりも高値になるかもしれません。

デメリット

売る為の手間をかけなければならない。
また、販売の手数料として一般的に売値の10%前後が引かれます。

以下は以前のコラムの転載です。
1・ギターやベースの梱包はホームセンター等で売っているものでは対応できません。
専用の段ボールを購入するには送料含め2〜3,000円になります。
また、梱包材や緩衝材も多く必要になります。

2・適切な方法でないと各運送業者は受付不可。
各社HPをよくご確認くださいませ。ケースの種類や有無によって変わってきます。

3・お売りになりたいお品物の状態をきちんと説明する。
演奏者の弾きやすさの感覚は、少なくとも0.3mm 毎に変化します。
大体1〜2年くらいの経験者でもこの違いには気付きます。
その他、フレットの残量、PUの出力抵抗値、トラスロッドの余裕、12フレット上の弦高、各ツマミのガリの有無、プリアンプが入っている場合ブースト/カットの±db、etc、、、など場合によっては調べるところがたくさんあります。

4・壊れやすい(弱い)部分の画像をなるべく始めから掲載する。
楽器によって場所は違いますが、そこの部分の画像がないだけで(、、、、、壊れている部分を隠しているのでは???)と疑われて、なかなか値段が付き難くなってしまいます。

リユースやリサイクルショップ
メリット

とにかく手間がかからない。
電話一本でも、ご自身でお持ち込みくださっても、いつでも対応してもらえます。
また、楽器だけでなくご不要なお品物など、ジャンル問わず一緒に持ち込んでもOKなところも非常に助かりますね。

デメリット

ジャンル問わずなんでも。という事はやはり専門としている所と同じ様にと言う訳にはいかない事も多いかと思います。
それぞれの専門家が在籍!という所もあるかとは思いますが、結局店内やネットで販売する人間まで全てが同じ知識を有している訳ではありませんので、やはり控えめな金額になってしまう事も想像が尽きます。
また、全国にたくさんの店舗や企業があり、その知識や経験のレベルがそれぞれ異なっていますので、金額のブレも大きいでしょう。場所によって(人によって)金額が全然違うと言う事も考えられます。

楽器(小売)店
メリット

売却(買取)金額は上振れする可能性があります。つまりは高く売れる可能性がリサイクルショップよりも高いです。
当然、専門ですから人気のお品物だった場合やヴィンテージや希少性といった価値でも判断をします。
今は、新品で販売されていた時よりも売却金額の方が高くなっている楽器もあります。
定価の何%という様な四角四面の金額でなく、楽器そのものの価値で判断し査定をしてもらえるのがメリットといえます。ただ、リサイクルショップではそういった事をしていない。という訳ではありません。

デメリット

持ち込むのに敷居が高い、近くに楽器店がない。など、お売りになる際のお手間はリサイクルショップ等よりも少しハードルが高いです。
とはいえ、リサイクルショップや楽器店は比較的近い位置付けになるかと思います。図で見てもそうですね。
また、必ずしも楽器店の方が高い、と言う訳ではありません。
リサイクルショップでも専門店並みかそれ以上に在庫があったりもしますし、高い場合もあるかと思います。

まとめ

いかがでしたか?
それぞれの特徴がありますね。
査定、鑑定というのは結構難しいものでして、かなり繊細でチェックすべきポイントが多岐に渡ります。
なので、具体的に数字で断言する事が出来ないという都合があります。

冒頭に高価買取!専門家が査定!信頼と実績!を少し悪く言ってしまいましたが、なかなか数字で断言できるものではないので、どうしてもキャッチコピーが似たり寄ったりになってしまうのです。
決してこのキャッチコピーを語る企業やお店が悪い訳ではありません。
ネガティブに伝わってしまいましたら申し訳ございません。そのようなつもりは一切ございません。

ただご利用頂くお客様のお気持ちに寄り添うと、そういう見方にもなってしまうのでは?という所を払拭できればと思い、このコラムを書かせて頂いております。

これから売却(買取)をしようと思った際に、これらを参考にして頂ければ幸いです。


最後に、当店一番町ギターについてご紹介させてくださいませ。

一番町ギターのサービス

当店も同じ業界内のいち楽器店ですので、誰も寄せ付けない様な優れたサービスやシステムがある訳ではありません。
が、ここまでお話しさせて頂いた中にあるデメリット、懸念点やお客様にとって少し不便なところを少しでも解消できればと日々考えております。

1・できるだけハードルを下げた買取のお問い合わせ
このページの一番上。僕の顔写真の下に「売りたい」という項目があります。
ここから当店のHPに入って頂くと、買取査定依頼のページになっています。
できるだけハードルを下げて、気軽に問い合わせができる様にしているつもりです。

・名前や住所などは必須ではありません。
・返信するのに必要なメールアドレスだけが必須の入力項目です。
・あとはスマホで撮った写真を添付(アップロード)して貰えるだけで最低限繋がる事は出来ます。
・写真1枚でもお売り頂く金額の目安等をお伝えできます。
・本文の記載がなくても大丈夫です。メーカーや型番が分からなくてもこちらで経験と知識を駆使して推測し、ご返信致します。
・もちろん写真の数が多かったり、詳細な説明を頂ければ、その分正確な金額をお出しできます。

2・委託販売
委託販売というサービスが楽器店では利用できます。
詳しくはこちらの下部に記載しています。
ざっくりいうと
・楽器を預かります。
・お店が販売の代行をします。
・価格はお預けくださったお客様とご相談の上、決定します。
・売れたら手数料を頂いて、残りをお渡しします。
という流れです。
オークションやフリマアプリのデメリット(画像、説明、梱包、発送等)を全てお店が引き受け(万が一のクレーム処理等も全て)、自分のある程度希望に沿った金額を受け取れる可能性がある方法です。

3・とりあえず電話してみる
とりあえず電話してみてもOKです。
意外と多くのお客様が、とりあえず電話をして下さいます。
・お売りにならなくても大丈夫です。
・当店でなくても、近くの買取している所を尋ねても大丈夫です。
・フリマアプリの質問をしても大丈夫です。
・売れるかどうか?のご相談でも大丈夫です。
・とりあえず興味が湧いたら電話してくださっても大丈夫です。

すみません。最後に長く書きすぎてしまいました。読み飛ばして頂いても良いです。

とにかく、大きな括りでいうと「リユース、リサイクル」の市場は年々大きくなっていて、それに伴い色々なサービスも増えています。

あまりにも多過ぎて、もう分かんない!!
となった時、このコラムが少しでもお役に立ちましたら幸いです。



以上

この記事を書いたプロ

佐藤駿介

ビギナーにも優しい、顧客の特性に応じたギター調整・修理のプロ

佐藤駿介(一番町ギター)

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