屋根塗装で毛細管現象が発生する原因について解説します!
実は住宅の温度について、断熱だけではなく遮熱という概念があることをご存じでしょうか。
遮熱塗料は太陽光を効率的に反射する特徴があり、それによる様々な効果が得られます。
今回はそんな遮熱塗料について、主に得られる効果と断熱との違いについて解説します。
□断熱性と遮熱性の違いについて解説します!
遮熱と断熱について言葉が似ているため混同されやすいですが、熱への効果は大きく異なります。
断熱は熱の移動を防ぐのに対し、遮熱は熱を遮る、反射するという機能があります。
そのため屋根塗装において、断熱は太陽光の熱を吸収しても住居内には熱が伝わらないようにする性能、遮熱は太陽光を反射するため熱の吸収それ自体を防ぐ性能があります。
断熱は熱伝導を抑える、すなわち外からの熱の伝わりを防ぎ屋内の熱が外に逃げないようにするため、冬は暖かく夏が涼しい、という状態にできます。
遮光は日射を反射する、すなわち室温上昇に効果を発揮しやすく、高温が原因の屋根や塗装の劣化を抑制できます。
ここで注意点として、断熱性の高い建物は遮熱塗装の恩恵を受けにくいことがあります。
天井断熱や屋根断熱がすでにある住宅の場合、そもそも熱の移動が防がれているので、遮熱塗装はあまり効果が出にくい可能性があります。
□遮熱塗料の効果をご紹介します!
はじめに屋根の劣化抑制が挙げられます。
太陽光により屋根材や塗装の温度が上昇することは耐用年数の短命化の原因の一つです。
一般的な塗料に比べて効率的に赤外線や紫外線を反射できるため、屋根材の経年劣化を遅らせられます。
次に、室内温度の安定効果があります。
室内温度の上昇は外壁や窓からの日差し、屋根の温度上昇が関係しています。
そのため遮熱塗料の使用により屋根の温度の上昇を防げる、すなわち室内温度の上昇を抑制する効果があります。
最後に、電気代の節約です。
室内の温度上昇を防げるため、夏場の冷房費用の節約につながります。
冬に部屋が温まらないのではと思う方もいるかもしれませんが、心配無用です。
冬は太陽の熱が屋根にあまり伝わらないため、遮熱塗料の有無にかかわらず冬の室内温度に影響はほとんど出ません。
□まとめ
遮熱塗料の使用により、屋根の劣化抑制、室内温度の安定、電気代の節約というメリットがあります。
しかし、施工費用が比較的高額なこと、効果を過度に期待してはいけないなどの注意点もあります。
その為、遮光塗料のメリットとデメリットの両方についてよく理解してから、自分たちに向いているかどうか検討することが大切です。