人間味あふれるコマーシャルフォトの熟練が「奇跡の一枚」を撮影（2/3）

コミュニケーションを重視し、会話をしながら相手の心の距離感を大切に撮影。得意のポートレイトと風景写真を融合させた「kimono de Kyoto」も好評

コミュニケーション力で自然な表情を引き出す。京都拠点を生かした撮影プランも話題

　気さくで話し上手な三田村さんですが、若い時は恥ずかしがり屋で寡黙だったそう。撮影も人物よりも風景が好きだったとか。「今でもフラッと趣味のオートバイで撮影に出掛けます。おかげで京都・奈良・滋賀を中心に撮影スポットに詳しく、見頃の花や紅葉など四季折々の景観も熟知。ロケ地の状況が悪くても、すぐに代替案が提案できます」

　昨年秋から本格的にスタートした「kimono de Kyoto」は、三田村さんが得意のポートレートと風景写真を融合させた撮影プラン。情感漂う背景を生かした雰囲気のある作風にも魅せられます。スタジオで着物や浴衣に着替え、着付け＆ヘアメイク同伴でロケ車で撮影場所を巡るので、観光気分も味わえると人気が高く、遠方や海外からの利用者も多いそう。

　「撮影ではコミュニケーションを重視し、前もって打ち合わせに来て頂くことも多いです。撮影当日もポージングの指導と実践を繰り返すことで、モデルになるお客さまと撮影者である自分とが何度も会っているようなシチュエーションを作り出します。恥をかくことを恐れず、ハジけてもらいたいので、自分から大げさなポーズをとり、笑ってもらうことも。撮影の終わり頃には、プロモデル顔負けのポージングをしてくれます。勝負レンズは、50㎜の単焦点。望遠や広角のような不自然な強調もなく、人間が見たままを絵にして切り取れます。ゆえにごまかしが効かず、実は非常に扱いが難しいのですが、会話をしながら相手の心の距離感を大切に撮影できる、自分にとって特別なレンズなのです」

　子どもともすぐ仲良くなり、七五三や入園・入学写真にも定評があります。コマーシャルでも依頼が多く経験豊富で、子供100人の笑顔を集めた写真展「NEW KID'S IN TOWN」も開催。「テンションが高いまま、飽きさせず短時間で撮影します。家族を巻き込んだり、ちょっとした魔法(!?)も使いますよ」

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