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不動産業務に必要な法律・税務ほか7分野の知識を基本から実践まで1年間で習得できるビジネススクール

学びの場の提供と人脈形成で不動産業界の活性化を後押しするプロ

立花義生

立花さん正面
現場見学会

#chapter1

各分野で活躍中の講師による年間45講義を通じ、実務知識・営業力強化に加え、ビジネス機会を形成

 不動産開発・売買・仲介・建築・管理といった幅広い業種に及ぶ不動産関連業界。職種も多岐にわたり、建築士や不動産鑑定士のような専門性の高い知識が求められるものや、業務によっては法律や税務に関する理解が必要とされることもあります。

 烏丸通りを挟んで東に京都御所を一望する近畿予備校烏丸ビル。その3階にある「不動産総合実践塾」は、少人数による1年間の講義を通じて、不動産業の実務に役立つ知識を基本から実践まで、体系的に習得することができるビジネススクールです。自然な人脈形成により、ビジネスチャンスにつながることも大きな狙いとしています。

 「当塾は、資格を取得するための場所ではありません。現場で直面するような事例に基づくワークショップを通じて、実践に強い学びを提供する“実践塾”です。修了生は業界内に身を置くビジネスパーソンが多く、自身の職務に直結する知識のほか、普段は接することのない他分野の情報や人脈にも積極的に触れたいという前向きで成長を求める人がほとんどです」
 そう話すのは、2020年に同塾の主催組織である不動産総合実践教育研究所を立ち上げ、開講を進めてきた塾長の立花義生さん。

 カリキュラムは「法律・税務・建築・売買・登記・鑑定・土地家屋調査」の7分野を網羅。年間50近い講義と実習を、20人収容のセミナールームをメインに、オンラインでも受講できます。

 講師は建築士や不動産鑑定士、土地家屋調査士のほかに不動産売買や建設会社の経営者といった実務者を中心に、業界に関連する豊富な知見を持つ弁護士・税理士・司法書士など専門家ばかり。いずれも第一線で活躍中の精鋭によるリアルな情報提供で、人材育成を兼ねて業界の活性化を後押ししています。

#chapter2

横断的に学ぶ機会に乏しい不動産業界の現状を憂い、業界関係者に呼び掛ける

 立花さんは、関西を中心に都市開発や住宅関連事業を展開する私鉄系総合不動産会社や電鉄会社の不動産事業本部に40年以上勤務。仲介鑑定やコンサルタント事業でまちづくりに貢献してきた実績の持ち主です。

 「人々の生活に直結する企業の一員として、誇りを持って職責を全うしてきたつもりです。現役時代は、職務上、不動産鑑定などの専門知識が必要であるため、常に研鑚(けんさん)に励んできましたが、専門外のことまで知識が十分得られていないのが、心許なくも感じていました」

 私鉄系総合不動産会社を退いた後、縁あって教育機関に身を置くことに。折しも雇用や働き方の多様化などによって、社会人教育に目が向けられ始めた時期でもありました。

 畑違いとも思えた予備校の校長職で大いにヒントを得た立花さん。
 単発の研修会などはあっても、横断的に学び人脈形成の機会に乏しい不動産業界の現状を訴えると、賛同する業界人や支援者も集まり、準備組織の立ち上げに漕ぎつけます。2021年には同塾第一期生を迎えることに。

 「実務的な内容にフォーカスしたかったので、自由度の高い私塾の体制にこだわりました。講師たちの『蓄積された豊富な知識と経験を、受講生や次の世代にしっかり伝えたい』という意気込みは想定以上でしたね」

 年度をまたいだ受講生や修了生、講師との懇親会には、たびたび立花さんも参加。
 「大学のゼミ活動のようで、若々しい活気にあふれています。これも年間を通して顔を合わせる“クラスメート”だからでしょうか」

講義

#chapter3

職種を超えた情報交換は、ビジネスアイデアのひらめきや貴重な人脈作りの一助にも

 少人数制の利点を生かした「face to face」を基本としながら、土曜日の講義も設けており、オンラインと対面を併用すれば遠方からも参加可能。

 修了生の中には若手や次世代リーダーだけでなく、事業を経営する人や起業家を目指す人も含まれています。業務に役立つ知識や多角的な視点を養えることや、活躍中の講師陣や受講生らと職種を超えた情報交換ができることをメリットと受け止める人も。

 「日常業務で遭遇する小さな疑問や、通常は知ることができない異業種の現場事情についても、遠慮なく気軽に直接質問できるのがありがたい」といった声もあるとか。
 
 「テキストに収まり切らない現場の生の声が双方から飛び交う様子は、単発のセミナーや資格講座では見られない講義風景でしょう。年齢や立場を超えた関係性は、本塾修了後もプラスの影響を与え合うはずです。自己啓発の機会にもなりますし、ビジネスアイデアのひらめきや、貴重な人脈作りの一助になるかもしれませんね」

 2023年5月からは、宅建士受験対策のコースもスタート。10月の試験を目指し、宅建士受験対策に精通したベテラン講師の計35回の基本講義と試験対策講義を実施。

 講義室の窓辺には「学びの場であると共に、学びの後の癒しの場にもなれば」と話す立花さんの収集品であるラリックやボヘミヤのクリスタルの花瓶、観葉樹などが並びます。
 大らかかつ丁寧な仕事ぶりで存在感を放つ、立花さんと同塾の目指す真正性をも物語るようです。

(取材年月:2023年10月)

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専門家プロフィール

立花義生

学びの場の提供と人脈形成で不動産業界の活性化を後押しするプロ

立花義生プロ

社会人向け教育事業

株式会社不動産総合実践教育研究所

不動産業に必要な法律・税務等7分野の知識と実務の基礎を体系的に習得できる少人数制の社会人スクール。第一線で活躍中の講師による1年間45講義を通じ、実務知識・営業力強化に加え人脈(ビジネス機会)も形成。

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