「塾ジイの日記」27 ―Make failure a lesson-
出口利光(でぐち りこう)と申します。40年間進学塾で教鞭をとり、5年ほど前に定年退職しました。今では自宅のアトリエで趣味の油絵を楽しむ傍ら、近所の小中学生に勉強を教えています。最近親御さんや子ども達から学習や受験に関する相談を受けることが増えました。この度、子どもやその親御さんに伝えてきた学習や受験のノウハウが本当に妥当かどうかを自らで立証すべく行政書士試験を受験することにしました。これまで自身が発信してきた他人に向けたアドバイスや指導に則った行動を取ることにより、当事者としての感じ方や課題をこの日記に綴っていこうと思います。
3/12(火)
日曜日の授業終了後資格予備校の懇親会がおこなわれた。懇親会と言ってもただの飲み会ではなく、行政書士を生業とされておられる方をゲストとして招き、様々なことをざっくばらんに質問できるという趣旨の会だった。行政書士の業務はすそ野が広く多岐に渡る(例:車の車庫証明、飲食店や薬局の開業申請、入管申請、遺言書作成等)が、ひとつかふたつ専門分野を設定したうえで開業されているケースが多い。今回の懇親会は各分野で活躍されている方が参加者のテーブルを回って質問を受け付ける形式でおこなわれた。お酒の影響もあって色々なやり取りをすることができた。参加して本当に良かった。
やはり自分が目指しているポジションにいる人の話は非常に説得力がある。学習塾でも中学や高校の在校生を招いてその学校を目指している生徒や保護者の前でスピーチをしてもらったり個別相談の場を設けたりするイベントを開催することがある。参加している生徒の表情からは【この人の後輩になる!】という強い願望と決意が読み取れる。懇親会のわしも同じような感じだったのだろう。少し酔っていたが【この人たちと同じ立場になる!】というメッセージを強く脳に刷り込むことができた。会の最後に「次は行政書士同士で飲みに行きましょう!」とハッタリに近い口約束をして士業の先生方とお別れした。
民法の内容になり扱う内容量が多くなるのに比例して講義のスピードが凄いことになってきた。授業の項目数の増加に伴い、予習・復習の作業量も増えてきた。それに加えて次回の確認テストの準備(民法前半)、既習科目(憲法)の記憶の維持等対応すべきことが多岐に渡ってきた。「一日3時間枠」では今の作業量を維持するのが困難になってきた。各授業に対する作業を確実にこなし、情報を整理しながら学習を進めることが本試験の最も重要なポイントだ。そこで昼間45分だけ予備校の自習室での学習時間を捻出することにした。これで基本的な一日の学習スケジュールは下記の通りとなった。
6:30‐8:00 | 直近授業(民法Ⅱ)アウトプット*土曜日…翌日授業の フレームづくり |
9:30‐10:45 | 確認テスト準備(民法Ⅰアウトプット→再インプット) |
19:30‐20:45 | 直近授業(民法Ⅱ)アウトプット*土曜日…翌日授業のフレームづくり |
20:48‐ | 【好子(晩酌タイム)】 |
移動中(約20分) | 既習科目(憲法)アウトプット |
22:30‐23:00(就寝前) | 暗記事項インプット(全科目) |
【時間と作業内容を細分化すれば学習効率が上がる】という仮説をもとに策定してみた。これで暫く様子を見てみよう。
*人物名等はフィクションです
*参考書籍:「生き方」稲盛和夫 著
「人生を変える! 心のブレーキの外し方」石井裕之 著
「デキる大人の勉強の作り方」池谷裕二 監修
「成績が上がる 学びの習慣」紀野紗良 著*drawn by 蒼りんごさん
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