「塾ジイの日記」13 ―学習効率を飛躍的に上げる秘策ー
こんにちは。株式会社 宇加瑠出進学教室 広報部長の小曽利三太郎(こそり みたろう)と申します。この度弊社OBである塾ジイこと出口利光先生が行政書士試験に挑まれる旨お聞きしたのを受け、先生の奮闘ぶりをWEB社内報にて発信し、社員教育の一助になればとの思いから出口先生にご協力の依頼をさせていただいたところ、一升の日本酒にまんまとおびき寄せられ、ご快諾いただきました。本番組は先生の日記の内容を踏まえ、教務部長と法務課長との対談形式で進められます。私たち3人とも出口先生の元部下ですので、先生の本音を引き出せるのではないかと目論んでおります。今日は第一回の模様をお届けいたします。
小曽利:みなさんお疲れ様です。広報部の小曽利です。WEB社内報をご覧いただきありがとうございます。今回から新企画「実録!出口先生のCHALLENジイの道」と題して行政書士試験を目指して日々奮闘されている出口先生のご様子をお伝えします。先生のノウハウや見識が少しでも私たちの業務にも生かされれば…という思いで企画いたしました。さて、それではおふたりのコメンテーターをご紹介します。おひとり目は教務部の口咲武也(くちさき たけや)部長です。
口咲:口咲です。よろしくお願いします。
小曽利:おふたり目は法務課の井矢多陽子(いやだ ようこ)課長です。
井矢多:よろしくお願いします。あの、小曽利部長、法務課の私がなんでこの企画に呼ばれたんですか?
小曽利:出口先生からのご要望です。
井矢多:もしかして私が行政書士の資格を持っているから「アドバイスしてほしいんじゃ!」みたいなこと言ってるんじゃないの?
小曽利:まあ、そんなところです。
井矢多:それなら出口先生が受け取るお酒の半分私に回してください。
小曽利:今そんなこと言わないでくださいよ。出口先生もご自宅でこの模様をご覧になっていますのであとでご相談ください。では、時間に限りがございますので本題に入りましょう。まず口咲部長に伺います。ここまでの出口先生の学習状況をどう見ておられますか?
口咲:そうですね…私は出口先生と同じ英語担当ですので、何度も先生の授業や学習指導を見てきました。受験勉強は「やる気」に頼らず、感情を棚上げして【作業】としてこなすべきという出口先生の方針をそのままを自らに当てはめておられますね。
小曽木:井矢多課長はいかがですか?
井矢多:私も「くちさきだけや」さんの意見と同感です。
口咲:くちさき たけやです(# ゜Д゜)!
井矢多:それは失礼しました。まず手掛けられたのが【勉強する場所=作業場】の確保ですね。
☞「塾ジイの日記」1 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5153279/
☞「塾ジイの日記」2 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5153355/
ここで出口先生が重視しているのは学習環境の「美しさ」よりも【効率性】ですね。テキスト等「ものを捜索する時間」ほど非効率なものはありません。そこを徹底的に排除しようとされているのは素晴らしいと思います。
小曽利:【勉強する場所】といえばですね…ここでスクープ写真をご覧いただきましょう。
口咲:あ、これは!?あの本を立てかけられているもの、百均のまな板立てじゃないですか?
小曽利:そうなんですよ。ここは資格予備校の教室内の写真です。先生の座席の机です。これに関して出口先生にインタビューしていますのでお聞きください。
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「先生、この写真に関してお伺いしたいんですが…」
「なんで小曽利くんがこの写真を持っているんじゃ?」
「そんな細かいことはいいじゃないですか」
「さすが『こっそりみたろう』じゃな」
「こそりみたろう です(# ゜Д゜)!」
「この机のレイアウトは、テキストが多いので見つけるのに時間がかかるんじゃ。特に平積みにしていると尚更じゃ。こうやって立てておき、すぐに見つけられるようにしておくんじゃ。あのまな板立ては便利じゃ。小型のブックスタンドよりも安定感がある。ノートパソコンも立てられる。これで場所も確保できてスッキリじゃ」
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口咲:やはり徹底的に効率性を追求されていますね。奇をてらっているように見えますが、至極基本に忠実です。
井矢多:確かに法律の勉強って扱う項目が多いので自ずと教材の数が増えるんです。学習環境の機能性を高めようとされているのはさすがです。
小曽利:【場所の確保】に関しては学習塾の生徒にもそのまま汎用できますね。
井矢多:あとさっきの写真にはもうひとつ大きなポイントがあるわ。
小曽利:なんですか?
井矢多:真ん中に立てかけてある物よ。
口咲:んっ?あれってもしかしてテキストの目次ですか?
井矢多:そうです。テキストの目次をコピーして授業中にいつでも視界に入るようにしているのよ。法律の学習をする際【何の論点の判例なのか】を認識しないまま目の前の事柄を頭に入れようとしてしまいがちなんですがこれは非効率です。出口先生は常に自身が目にしている項目の位置を確認しながら学習を進めようとされています。法律系の資格対策の【テキストの目次は教材として機能する】んです。これ結構ポイントなんです。
小曽利:なるほど…これも科目によっては学習塾の指導に汎用できそうですね。
井矢多:そうですね。【目次は全体像を把握するうえで有効なツール】になり得ます。
小曽利:あと日記に学習の時間を【好子=ご褒美】で挟み込んでいるようなことを書いておられました。これについては如何ですか?
口咲:これは学習塾や古くは通信教育でも取り入れられていた手法です。【テストで〇〇点以上取ればカードがもらえる】【課題を一か月分提出したらボールペンがもらえる】みたいなノリですよね。あの通信教育のボールペン、やたらと欲しくなるんですよね。貰ってみたら全然チャッチかったけど。
☞「塾ジイの日記」3 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5153376/
☞「塾ジイの日記」6 https://mbp-japan.com/kyoto/kyoshin/column/5153798/
小曽利:出口先生の【好子】はというと…
井矢多:言うまでもなく【お酒】でしょう。
小曽利:よくわかりましたね!この件に関してもインタビューしておりますのでお聞きください。
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「先生も勉強する上で【自分へのご褒美】を組み込んでおられますか?」
「そうじゃな。学習前後に【ちょっとしたご褒美】を用意しておくんじゃ」
「やっぱりお酒ですか?」
「概ねそうじゃ」
「学習前もお酒ですか?」
「それはさすがにやっとらん。【学習前のご褒美】としてはドラマを見たり本を読んだりすることが多いな」
「なるほど…しかし、勉強中よくお酒を我慢できますね!」
「いや、この前つい勉強中にビールを飲んでしまった…これがホントの【好子混同】じゃ」
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口咲:……
井矢多:……
小曽利:最後のシーンはカットすべきでした。それでは今回は時間となりました。また次回をお楽しみに!
*本文の人物名は全てフィクションです。
*参考書籍:「行政書士 シンプルで最強な合格戦略」 横溝慎一郎 著 *drawn by 蒼りんごさん
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