「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
こんにちは!お元気でお過ごしですか。
ゴールデンウイークも終わり、浮足立った世の中も少し落ち着きを取り戻した感がありますね。子ども達も新学期の緊張感が解れ、日々の生活を“日常的”に過ごせる時期になりました。ここから夏休みまでは勉強・部活・習い事に取り組みやすい時期になります。
お子様のご様子は如何でしょうか。
桜咲き誇る4月… 新学年になり「今年こそ頑張ろう!」と心機一転、モチベーションマックスで目標を掲げ、勉強や部活の計画を立てたあの季節… 良き想い出なり…
〈あっという間に時は流れ…〉
今や紫陽花咲き誇る6月… お子様は目標に向かって予定通りの生活を送っておられますか。2か月足らずしか経っていないのに桜の季節の、あの日のお子様の気概はもう2年くらい前の思い出のようになっていませんか。桜の花びらがセピア色になっていませんか。
上記の質問に「今のところ、ほぼ計画通りに過ごせている」と答えられた方のお子様は、かなり良い状況と言えるでしょう。「えっ?この2か月足らずの様子でそんなことが言えるの?」と思われるかもしれませんが、この2か月(新学期~6月)が非常に重要なんですね。
子どもに限らず、人は新しい環境(場所や時間、人間関係等)に身を置くと緊張状態により一時的にモチベーションが上がり「新たなチャレンジをしてみよう」という気持ちになりやすいです。(お正月に通信教育のテレビCMが多く見受けられるのはそれを狙っているのでしょう)
4月の初め、お子様の気持ちが熱いうちに
①目標を立てる
②目標を達成するための計画を策定する
③計画を実行するための時間と場所を確保する
ことで、スムーズなスタートが切れたはず…が…4月の終わりに…
GW(ゴールデンウイーク)砲炸裂!
この時期それまで維持してきた生活のリズムが乱れ、そこを境に新学期のときの熱意を失うお子様がおられます。「『やっと自分から勉強するようになった!』と思っていたのに…やっぱり最初だけだったか…」と嘆く親御さんの声もよく聞きます。(昨今よく言われる“五月病”の類かもしれません)
何かに取り組むうえで“継続は力なり”の考え方は、極めて重要で必然的なものです。学習習慣においても例外ではなく、約2か月意識的に取り組めば、一定身に付くと言われています。しかし、この“2か月の継続”の阻害要因がGW砲なんですね。あとちょっとで2か月なのに…
「新学期の頃を思い出してヤル気を出しなさい!」と言っても春の桜はもはやセピア色、桜色の頃の気持ちには戻らない。だからと言って、このままではあっという間に“ひまわり咲き誇る夏休み”が来てしまう…遂には当初の目標や計画に固執するあまり全てを投げ出してしまう…。そんな経験ありませんか。(私だけかな?)
もし、お子様がそのような状況におられるのであれば、思い切ってリセットし、改めて夏休みまでの目標・計画をお子様と相談されるのは如何でしょう。その際のポイントは、週に一度くらい【進捗確認(振り返り)】の機会を設けることです。【進捗管理】と言っても夕食時にお子様に部活等勉強以外のことも併せて「先月はどうだった?順調?」と聞いてみる程度で十分です。そこでもし、問題点や悩みを聞き出すことができればしめたものです。相談にのる環境が作れます。このように対話の機会を意識的に増やすことによって、“日常生活での学習習慣”が少しずつ身に付くかもしれません。
“リセットこそ継続の力なり”というところでしょうか。
参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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