中学受験にむけて、直前期に気をつけておきたい事 第1回
前回は、「小6、中3生 受験直前期、お子さまへの接し方」という内容でお話しましたが、今回は「小2・小3で中入試を考え始めたお母様へ」という内容でお話したいと思います。今回は、中学入試を大きく分類してみたいと思います。
中学入試の種類
1.私立中学
私立中学には、大きく分けて3種類の中学があります。
(1)大学の系列中学
同志社中学や立命館中学などの、大学の系列中学です。中学入試で合格すれば、原則、系列の高校・大学へ進学できるというメリットがあります。人気の高い大学の系列中学はやはり入試の難易度も高くなっています。
(2)難関大学を目指す中学
京都では洛南高校附属中学や洛星中学に代表されるような、難関大学合格を目指し、中高一貫で指導する私立中学です。このような中学は、系列の高校から東大・京大や、医学部への進学者が多い事が特徴です。入学してからのカリキュラム進度は非常に速く設定されています。非常に速いカリキュラム進度についていくために入学時に高い学力が要求されます。そのため、出題される問題は非常にハイレベルです。早い時期からかなりの準備が必要となります。洛南高校附属中学や洛星中学以外でも多くの私立中学が特進クラスや医学部・薬学部進学コースを設置しています。そのようなコースも、入学してからのカリキュラム進度が速く設定されています。入試の難易度もかなり高いと考えていただいて良いかと思います。
(3)校風や課外活動などで特徴をもつ中学
英語教育に力を入れている、留学制度が充実している、系列の高校がスポーツで全国レベルの力を持っているなど、様々な特徴を打ち出しています。入試の難易度は様々です。
2.中高一貫の国公立中学
その名の通り、中高一貫教育をして、将来的には難関大学受験を目指す方が多い国公立の中学です。京都では、国立では京都教育大附属中学と京都教育大附属桃山中学、公立では西京高校附属中学、園部高校附属中学、洛北高校附属中学があります。傾向としては、概ね人気が高く、競争率も高く、合格するにはかなりの学力・得点力が必要とされます。
国立の附属中学は、伝統的にかなり難易度は高くなっています。また、とくに近年、公立中学の西京高校附属中学・洛北高校附属中学の人気が非常に高まっており、中学入試の競争率が、6倍~7倍以上になっています。公立の中高一貫中学の場合、試験としては適性検査が行われ、算・国・理・社のかなり高度な内容が問われます。
いずれにせよ、中高一貫の国公立中学を目指す場合、かなりの準備が必要となるでしょう。
中学受験をお考えになるなら、まず、「何故、中学受験をするのか?」という事を考えていただければ、と思います。中学受験の理由によって、目指す中学やコースが違ってくるからです。
次回は1月8日(火)に、もう少し具体的な入試対策の方法などをお話ししたいと思います。
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