「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
今回は、高校に入学してからの学習をテーマにお話したいと思います。
第3回
Q
子どもは、難関といわれる高校に入学して喜んでいたのですが、入学して早速のテストでびっくりするようなひどい点数をとってきました。特に数学がひどかったようです。順位も中学の頃は学年でもトップクラスにいたのに、高校では後ろから数えたほうがずっと早いような順位になりました。子どもはすっかり自信を失ってしまって、「僕の高校生活は終わった・・・」などと言います。こんな事ってあるのでしょうか。これからどのような事に気をつければ良いでしょうか。
A
高校では中学の頃と違って、自分と同じくらいの学力の生徒が集まっている場合が多いのです。とくに難関といわれる高校では、各中学のトップクラスの生徒達が集まってきます。その集団の中で、少しでも気を抜いたりすると一気に成績は下位になってしまいます。
しかし、一度沈んでも、回復する事は十分可能です。
今回は、高校の授業に臨む上での注意点についてお話して、次回はテストの受け方をお話したいと思います。
<授業に臨む上での注意点>
まずは勉強方法を見直してみましょう。以前にこのコラムでも触れた事があるのですが、中学までは、授業→復習、という方法で学習成果は上がります。先生方は生徒が予習なしで授業を受けても理解出来るように授業を組み立ててくださる場合が多いようです。
しかし、高校になると、授業を理解するためには、予習が必要になります。高校は学習内容が膨大なので、授業のスピードが上がり、しかも難しい内容が次々に出てきます。先生方も生徒が予習してくる事を前提に授業を組み立てられる場合が多いのです。つまり、予習なしで授業に臨んだ場合、授業が全く何の事か分からなかった、という結果になりがちです。
予習で、大切なところをチェックするとともに、分からない所を明確にしておきましょう。
授業では、予習で分からなかった所を集中的に聴いて、分からない所は学校で解決してしまいましょう。
復習では、知識の整理をするとともに、授業で理解した解き方を覚えてしまいましょう。
予習→授業→復習をきっちりこなす事が出来るようになると、成績は徐々に上がってくると思います。
次回は、5月22日(火)に「高校でのテストの受け方」というテーマでお話したいと思います。
追伸
5月21日は天気がよければ金環日食が観測できるかも知れませんね。
皆さん、観測されますか?
私は書店で「日食めがね」を購入して準備万端です。
観測できたらこのコラムでご報告したいと思っています。
<お知らせ>
さらに広く学習相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設しました。
京進これから研究所内「江川先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
5月8日(火)スタート
すでにお子様の学習相談や受験についてのご相談電話を多数いただいております。
電話受け付け:祝日を除く、火・金の13:00~18:00
お子様の勉強についてお気軽にご相談いただければと思います。
(京進これから研究所とは?)
京進これから研究所では、将来にわたって生徒さんに役立つ何かが提供できるように教育企業としてできることを日々研究しています。新規事業の種(シーズ)の収集や新商品の開発、教育指導方法、生徒さんのやる気向上の問題などを研究するなかで、生徒さんや保護者の方々からのご相談やご意見をいただければと考えております。