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テストの時に親ができること

2010年9月30日 公開 / 2014年7月3日更新

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育


本日は、中学校の定期テスト対策についてお話したいと思います。

9月のはじめに定期テストが終了した中学もあると思いますし
これから中間テストを迎えるところもあると思います。

いずれにせよ、定期テストの得点は、子供達にとって大きな関心事であると同時に、
通知表の評価にも大きな影響力をもちます。

中学生から、
「点数を上げたいのだが、家で、何をどのように勉強したら良いかが分からない」
「勉強の仕方を教えてほしい」
という声を聞くことがあります。

もしかしたら、そのような悩みを持っている生徒が多いのかも知れません。

では、定期テストで点数をとるには、どのようにすれば、良いのでしょう。

もし、お子様が勉強のやり方で困っておられるようなら、
アドバイスをしてあげていただきたいと思います。

まずは、何を勉強するか、という事です。

学校の定期テストは、
出題範囲の教科書、授業で習った事、学校のワーク、プリントがあれば、その範囲から出題されると思いますが、
先生によって、出題方針はかなり異なります。
出題方針を事前に話される先生も多いと思いますので、先生が話していたことをお子さんに確認することが、まず大事かと思います。

定期テストに対する勉強法に「絶対」はありませんし、様々な考え方はありますが、
オーソドックスな「学習計画の立て方」について書きたいと思います。

良くあるケースとして、
数学はひと通り勉強したが、英語は時間切れで全く手をつけられなかったとか、
出題範囲の最後まで見直せなかったという失敗です。

当たり前のことですが、
出題範囲×科目数から逆算して、1日にどの程度、勉強する必要があるのか?という
量的なメドを最初に立ててください。
例えば2週間前から取り組むのであれば、
1日にどの程度、進まなければならないのか?という指針を持つことです。

次に、1日のスケジュールを科目別、○ページから○ページまでと細分化して、
計画表に落とし込んで下さい。
途中で時間が不足したり計画が狂うことは良くありますが、
最初の計画が作成されておれば、その修正をどの程度行えば良いかもわかります。

計画表には、夕食や、テレビを見る時間など、勉強以外の項目も書き込むことが大切です。

良くあるのが計画は勉強だらけに詰めこんだが、途中で息切れしてしまったり、
物理的な制約で頓挫してしまうことです。

実現可能な計画にしておくことが大事です。

言い換えれば、計画通り実行した後に、ちょっとした自分へのご褒美を持ち込んでおくことで、
勉強を続けるモチベーションの維持にも役立つ計画にしておくとも言えます。

人間の記憶は、繰り返すことで強化されます。

従って、できれば、2週間で一巡させるのではなく、
1週間でまず一巡して、自分のわからない所、解けない問題をチェックしておき、
2巡目には、その部分に集中して繰り返すという方法です。
この苦手繰り返し方法は、確実に学力を定着させる大きなポイントになります。

あとは、勉強方法ですが、出来るだけ書いて覚える事をお勧めします。
数学では、意味を理解した上で、式を書いて、計算も書いて、正解を出すところまで書いて、解き方を覚えます。
英語の単語や漢字、社会の暗記などでも同じことです。
どんどん書いて、時には音読して、たくさんの感覚を使って勉強すると、
能率的だし、効果が上がると思います。
数学などでは、自分で書いた式の意味や考え方を、
声に出して説明すれば、より記憶に残りやすくなります。

お子様がテストに向けて、頑張って取り組んでおられる時に、
お母様、お父様にお願いしたい事は、3点あります。

①学習計画を貼り出して、親と子で確認しあうようにする。
②お子様の生活習慣に注意して、規則正しい生活のリズムを保たせる。
③お子様が息切れしてしまわないように、励ます。

こういった、定期テスト前の学習指導は、京進で取り組んでいるリーチング指導の中にも含まれています。
リーチングについては、また、別の機会にご紹介したいと思います。

この記事を書いたプロ

久保克己

子どもの受験で悩む保護者にアドバイスする教育相談のプロ

久保克己(株式会社京進)

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