「塾ジイの日記」32 ―諦めという名の鎖を身をよじってほどいてゆく―
中間テストのあった中学校では、
そろそろテストが戻ってくる頃ではないでしょうか。
最近では、1学期の中間テストを実施しない中学や、
2学期制でテスト時期のずれる中学もありますが。
本日は、
「中学校の定期テストの有効活用法」
についてお話したいと思います。
返却された定期テストを、お子様が
「良かった!」
「悪かった!」
だけで放置しているようなら、少し、声をかけてあげてください。
中学校の定期テストというのは、良問の宝庫なのです。
中学の先生方は、それぞれの単元で大切な事、覚えておきたい事を
定期テストで重点的に出題しておられます。
つまり、定期テストには、
それぞれの単元の「エッセンス」が詰まっています。
しかも、妙な難問奇問はめったに出題されませんから、
これを活用しない手はありません。
①定期テストが返却されたら、間違えたところを確実にやり直す。
---知識があやふやなら、教科書やノートに戻って、しっかり理解して覚えなおす。
②復習できた定期テストは教科ごとにファイルして整理しておく。
③夏に、1学期に行われた定期テストを解きなおす。
---どの問題も、完全に理解して、正解が出せるようになっておく。
定期テストというのは、
そのテストのために勉強し、一生懸命に解いた問題です。
定期テストを使えば、効率的に1学期の復習が出来ます。
私が受け持っていた生徒の中に、
中1から学校で行われた定期テストや実力テストを科目ごとに綺麗にファイリングして、
いつでも取り出せるように整理して、復習に使っている中3生がいました。
成績はいつも学年トップレベルで、
希望する高校にも合格してくれました。
その生徒は、きっと、効率的な勉強のやり方の中でも、
「テストの活用の仕方」
を知っていたのだと思います。
勉強が出来るようになるかどうか・・・
それは、効率的な勉強のやり方を知っているかどうかが大きなポイントです。
ただし、その方法を自分で導き出すのは、難しいと思います。
特に中1のお子様には、
「中学校の定期テストの有効活用法」
を教えてあげてください。
定期テストがうまく活用出来るようになれば、
他のいろいろなテストも同じようにうまく使えるようになると思います。
やり直しやファイリングがうまく出来ないようなら、
一度、お母様、お父様がやって見せてあげてください。
「やってみせて、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」(山本五十六)
勉強のやり方、成績の上げ方が分かったら、
子供たちの勉強に向かう姿勢は一気に変わると思います。
「やってみせて」「誉めてやって」いただければ、
と思います。