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不動産業界の地位向上と、京都の街の活性化に貢献したい

人と人をつなぐ、不動産コンサルのプロ

鈴木崇史

鈴木崇史 すずきたかふみ
鈴木崇史 すずきたかふみ

#chapter1

不動産業が持つ可能性にひかれ、その道のプロを目指す

 「京 藤十郎不動産」は、京都の中京区・下京区を中心に売買・賃貸仲介、賃貸管理、不動産投資コンサルティングなどを行う地域密着の不動産会社です。「藤十郎は私の先祖の名前です。また、京都の物件とお客さまをつなぐことで地域の活性化に貢献したい。そんな思いも社名に込めました」と、代表の鈴木崇史さんは話します。

 鈴木さんが不動産業に興味を持ったのは大学生の頃。先祖代々受け継いできた土地を相続した父親に、ハウスメーカーから「共同住宅を建てませんか?」と土地活用を持ちかけられたことがきっかけだといいます。

 「それまで不動産業に対しては『賃貸物件を案内するところ』という程度の認識でした。だからなのか、父親とハウスメーカーのやりとりが新鮮に感じたんです」

 この出来事をきっかけに、不動産業へ進むことを決意した鈴木さん。大学卒業後は、主に賃貸仲介業務を手掛ける大手不動産会社に就職し、約15年間勤務しました。その後、2019年に独立。現在は、起業を目指して勉強に励む人たちを支援するためのテナント仲介のほか、分譲マンションや空き地・空き家などの賃貸・売買仲介を中心に手掛けています。

 「他社との違いは、士業や企業経営者などのお客さまが多い点ですね」と鈴木さん。貸主側からすると、信用情報の面で評価しやすい顧客層なのだとか。「ありがたいことにオーナーさまからは、『鈴木さんが紹介してくれる人は間違いがない』といったお声もいただいています」

#chapter2

不動産業を通じて人と人をつなぐことが生きがい

 日頃から心掛けているのは、いかに顧客の利益を生み出すかということ。「例えば9万円が相場の部屋があるとします。10万円で部屋を貸したい貸主様と、8万円で部屋を借りたい借主様がいる状況において『9万円でどうですか?』と提案し納得頂くことが私の仕事です。最善と思われる落とし所を提示し、両者に承諾していただくためにも、業界動向の見通しや各種データなどを根拠とし、丁寧に説明することを意識しています」

 常に顧客目線で考える鈴木さんが最も得意としているのは、空き地や空き家の活用方法に悩んでいる人へのサポート。「『貸したい』『売りたい』という両方の査定を正確かつスピーディに行うことができます」とサービスの特長を語ります。前職で賃貸仲介業務に携わった経験があるため、売買に関する知見だけでなく、リフォームや賃貸運用についてもフォローできることが強みだとか。

 「私自身がお客さまと接するので、その場で査定金額を含むさまざまな質問に答えることができます。そのスピード感も他社にはない強みだと思っています」と、自信に満ちた笑顔をのぞかせます。

 自らの生きがいを「人と人をつなぐこと」と話す鈴木さん。「以前、ある店舗の京都出店をお手伝いした際に、『貸主にも借主にも気持ちの良い、人と人との縁が感じられる不動産屋ですね』という言葉をいただきました。開業して一番うれしかったですね」

 このエピソードから、一つ一つのサービスに真心を込め、誠実に取り組んでいる様子が伝わってきます。

鈴木崇史 すずきたかふみ

#chapter3

新たな取り組みを通して、不動産業界で働く人の幸福度を高めたい

 「現職を通じてお客さまと信頼関係を築き、それが新たなご縁につながっていくことが喜び」と話す鈴木さん。自身の天職とも言えるからこそ、不動産業界の地位を向上させたいと熱い胸の内を明かします。

 「業界で働く人たちの幸福度を高めることが大切です。私が考えているのは、アメリカで主流となっている『不動産エージェント』の導入。“会社の営業担当”が“個人事業主”になる仕組みです。宅地建物取引士は、アメリカでは医者や弁護士並みの地位といわれています」

 素養やセンスはあるのに不動産業から離れてしまう人がいるのは、「組織が定めた目標や数字に追われてスキルアップの機会を喪失したり、成果に見合う収入が得られないことが影響しているのでは」と指摘します。「個人事業主のエージェントなら働く時間も利益額も自分で決められる上に、資格取得に向けた自己投資に時間を割くこともできます」

 鈴木さんが足掛かりとして現在力を入れているのが、新たなビジネスモデルの構築です。「不動産ビジネスは大きく『開発』『流通』『管理』に分けられます。今までは『流通』『管理』が主な事業領域でしたが、デベロッパーと連携し、空き地と空き家をよみがえらせ、地元に還元する『開発』領域での事業を始めました。例えば、少子高齢化や人口減少など行政が抱える問題の解決策として、空室率の高い20㎡以下のワンルームの利用も考えています」

 その狙いを「事業基盤を強化し安定させることで、エージェント契約を結ぶ人の離職を防ぎ、定着を目指すことができますから」と鈴木さん。「仕事が楽しければやりがいも生まれます。能力のある人が活躍できる環境を整備することで不動産業界全体にプラスの作用が働くと思っています」

(取材年月:2021年7月)

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鈴木崇史

人と人をつなぐ、不動産コンサルのプロ

鈴木崇史プロ

不動産業

株式会社 京 藤十郎不動産

業界歴17年のキャリアを通して培ったノウハウをベースに、不動産業界の最新動向やデータを駆使して空き地・空き家・マンション空室・売却の最適な活用方法をご提案します。

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