6月18日(金) 第8回 女子クラブ対抗決勝 垂水ゴルフ倶楽部 KGU 関西ゴルフ連盟

スコアが伸びない原因は技術とメンタルの両方にある。「勝つゴルフ」の考え方
「最近スコアが縮まらない」「ドライバーが飛ばない」「OBばかり出てしまう」「あと一歩でカップに沈まない」。こんなお悩みを抱えて多くの方が私のところへいらっしゃいます。
シングルを目指す中・上級者ほど、悩みが複雑に絡み合っているものです。技術だけ直しても、メンタルだけ整えても、なかなかスコアは縮まりません。私は山科ゴルフガーデンを拠点に滋賀・京都・大阪のゴルファーへ個人レッスンを行っていますが、これまでに延べ40,000人以上を指導してきた中で、確信していることがあります。
それは、「技術とメンタルの両方を同時に整えるとスコアは動き出す」ということです。今回はその考え方と、実際にどんな改善をしていくのかについて、具体的にお話しします。
スコアが伸びない方の共通点は?
私のレッスンには、ハンディキャップひと桁を目指す方から、100を切りたいという方まで、本当に幅広い層が来られます。10歳のジュニアから60代まで年齢層もさまざまです。
ただ、スコアが伸び悩んでいる方には共通点があります。それは「自分のクセや考え方が固まってしまっている」ことです。独学やネットの情報だけで練習を続けていると、ある段階から壁にぶつかりやすくなります。
初回のレッスンでは、まずじっくりお話をうかがうところから始めます。1回2時間または1時間の個人レッスンの中で、現状のスイング、悩み、目標スコア、ラウンドでの傾向を細かく聞き取り、その方に合った改善策を一緒に組み立てていく流れです。
「ゴルフはこうすれば最適」という絶対のアドバイスはありません。だからこそ、その人の体格・経験・ゴルフ観に合わせた多角的な提案が必要だと、私は考えています。
「勝つゴルフ」という発想の転換
私が大切にしているのは、師匠である元日本賞金王・前田新作プロから受け継いだ「勝つゴルフ」という考え方です。勝つゴルフとは、形からスイングを組み立てるのではなく、目標スコアから逆算して理想の球筋を描き、その球筋を実現するスイングを設計していく指導法のことです。
一般的なレッスンでは「正しいフォーム」を教わることが多いですよね。しかし、フォームをいくら整えても、本人の体格やリズムに合っていなければスコアにはつながりません。
「目標スコアを決める→そのスコアを出すために必要な球筋を考える→その球筋を生むスイングを身につける」という順番で考えると、不思議と練習の意味が変わってくるのです。
自分が何のためにこの素振りをしているのか、何のためにこのドリルをしているのかが明確になります。これが「勝つゴルフ」の本質であり、自信を取り戻すことにもつながっていきます。
飛距離・OB・パットへの実践アプローチ
具体的にどんな改善をしているか、よくあるご相談ごとにお話しします。
まず「ボールが飛ばない」というご相談。これは多くの場合、力んで腕で打ちにいっていることが原因です。私はまず体の使い方を見直していただき、クラブが自然に走る感覚を体感してもらうことから始めます。クラブフィッティング・クラブ診断も行っているので、道具が体に合っていない場合は調整することもあります。
次に「OBが多い」というお悩み。実はOBの多くは、技術的な問題というより「ここで攻めるか・刻むか」というコースマネジメントの判断ミスから生まれます。ラウンドレッスンでは、ティーショットの前にどう状況を読むか、ご一緒に確認しながら進めていきます。
そしてパッティング。グリーン上の繊細さは、メンタルの状態がそのままスコアに出ます。打席が広く屋外でグリーンも見られる山科ゴルフガーデンの環境を活かし、距離感・ライン読み・ストロークの3点を一つひとつ整えていきます。
技術と一緒に整えるメンタル指導
私のレッスンの大きな特徴は、技術指導とメンタル指導をセットで行うところです。「メンタル指導」と聞くと特別なものに感じられるかもしれませんが、私が伝えているのはもっとシンプルなことです。
たとえば、ミスショットの後の気持ちの切り替え方。次のホールに引きずらない呼吸の整え方。プレッシャーがかかった一打で、自分を信じる根拠の作り方。こうした「ラウンド中に効くメンタルの使い方」を、技術指導の合間に自然に織り交ぜていきます。
私自身、現役時代にベストスコア65(アンダーパー)を出したり、優勝の経験もありますが、その時に支えてくれたのは技術以上に「自分を信じる力」でした。プロゴルファーとして遅咲きで、21歳から本気で取り組んだ私だからこそ伝えられることがあると思っています。
また、今もマスターティチャーのジョー・ティール氏に師事し、最新の指導理論を学び続けています。技術的に伸び悩んでいる方も、メンタル面でブレやすい方も、両面からサポートできる体制を整えてお待ちしています。
レッスン後にスコアが動き出した理由
これまで指導してきた方の中には、長く100の壁を破れなかった方が90台前半まで縮められたケース、シングル入りを目指していた中級者がハンディキャップを大きく更新したケースなど、改善の事例は数多くあります。
共通しているのは「ゴルフへの向き合い方そのものが変わった」という点です。技術が上がったから自信がついたのではなく、自信を持って一打を打てるようになったから、技術が体に定着していった。この順番なのです。
「川口プロのレッスンに来てから、ラウンド中に迷わなくなった」。こういった声をいただくとき、私は「勝つゴルフ」が伝わっているなと実感します。スコアという結果の前に、まずプレーする自分自身が変わる。それが本当の意味での上達だと、私は考えています。
スコアの伸び悩みは、技術かメンタルかどちらか一方では解決しません。両輪をバランスよく整え、自分に合うゴルフを見つけていただくこと。それが「勝つゴルフ」だと、私は信じています。


