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田代雄介

害虫・害獣駆除のプロ

田代雄介(たしろゆうすけ) / 害虫獣防除業

有限会社アースブルー(ダスキンターミニックス熊本水前寺店)

コラム

冬でもゴキブリっているの!?実は冬場のゴキブリ対策が重要と言える理由とは?

2024年2月15日

テーマ:ゴキブリ

コラムカテゴリ:くらし




「ゴキブリは夏が終わったらいなくなる」と思っていませんか?

 

確かにゴキブリの活動は夏季が最盛期で、外気温が下がるにつれて生息は目立たなるため、あながち間違いでもありません。

 

でもね……出るんです。

 

冬場でも。

 

ゴキブリは!

 

という訳で今回は冬季のゴキブリ対策の必要性についてご紹介します。

冬にゴキブリっているの?




ゴキブリは温度などの条件が揃えば季節を問わず繁殖できます。


そもそもゴキブリのライフサイクルはセミやカブトムシとは違って、夏の終わりと共に一斉に寿命を迎えることはありません。


ゴキブリの寿命は種類と性別によって様々ですが、例えばクロゴキブリのメスは1年半生き続けるため、生涯中に最低1回は越冬することになります。

 

セミやカブトムシを引き合いに出しましたが、彼らも冬の間、幼虫の姿で地中に隠れています。


つまり、冬は生き物が「人目につかない」だけであって、「どこかに必ず隠れている」というのが実態です。


ゴキブリも例に漏れずどこかに潜伏しています。

冬の間、ゴキブリはどこに潜伏しているの?

① 厨房機材の熱源部は要注意!

ゴキブリの生息に最適な温度は27℃なので、冬の間は暖かい場所に潜伏する傾向にあります。


最も危険なのが機械の熱源部。特に飲食店や福祉施設の厨房であれば、以下のような機材は要注意です。


 
・冷蔵庫

・製氷機

・食器洗浄機

・ガス給湯器




冬は屋外からゴキブリが侵入することはほぼありません。


しかし、特にチャバネゴキブリが建物の壁内に棲みついていたり、食材や資材に混入していたりすると、冬でも機械の熱源周りを中心に繁殖を起こすことがあります。

② 暖冬や建築物の断熱性も影響する

最適温度は27℃とはいえ、ゴキブリは一応、0℃までなら生存可能とされています。


近年の暖冬の影響もあってか、ここ熊本では12月でも屋外にゴキブリが出没することも稀にあります。


また、現代の建築物は断熱性が優れているので、機械の熱源部以外でも発生するケースもあります。


特に外気温が下がる時期は、ゴキブリが暖かい屋内へ侵入しようとするため油断できません。


実際、ある保育園の教室で、クロゴキブリの小規模な繁殖が年末に発生したことがあります。恐らく抱卵したメスが教室へ侵入し、後になって卵が孵化したのでしょう。保育園の教室は清潔でエサもないこともあって、繁殖はすぐに沈静化できましたが、当時は当店も年末年始の休業を目前にしていたので、肝を冷やした事案でした。

機械内部のゴキブリ繁殖は超絶厄介!

機械内部でゴキブリが繁殖すると、死骸が詰まって故障を引き起こすことがあります。


しかし、機械の中で繁殖したゴキブリを駆除するのは容易ではありません。

①殺虫スプレーが使用できない

スプレー剤は電気系統のショートや引火につながるため使用できません。


このためベイト剤(毒エサ)を用いて駆除することになりますが、やはり駆除のオプションが制限されるのは少なからぬハンディキャップです。


また、機械の奥深くにゴキブリが侵入している場合、生息域にベイト剤が設置できず、駆除効果が十分に得られない可能性もあります。

②巣や生体の発見が難しい

機械の奥深くにゴキブリが潜り込むと、巣や生体を発見することが困難になります。


機械内奥は人目につかないため、事業所のスタッフの方も異常に気付けないまま繁殖が進行する恐れもあります。


このように機械内部でゴキブリが繁殖するとかなり面倒なことになるので、冬季でも定期的に防除(早期発見・駆除)を行うことが大切です。

冬場のゴキブリ防除

ダスキンで冬季にどのような防除サービスを実施しているかをご紹介します。


特に機械の熱源部を中心に、①トラップ調査・目視調査②ベイト剤(毒エサ)処理を行います。

① トラップ調査・目視調査

食器洗浄機や業務用冷蔵庫のモーター部に調査用トラップを設置し、モニタリングを行います。


また目視で機械内部を可能な限り点検し、生体や死骸、糞といった繁殖の形跡がないか確認します。



② ベイト剤(毒エサ)処理

機械が故障しないよう安全な箇所にベイト剤を設置します。


ベイト剤は発生予防のため、侵入や繁殖がない状況でも使用します。


定期的にベイト剤を施工していれば、万一、機械にゴキブリが侵入した場合でも速やかに駆除し、繁殖を予防することができます。



冬場のゴキブリ駆除対策 まとめ

この記事では冬季のゴキブリ対策の必要性について解説しました。


端的に言うと「ゴキブリは温度さえ保てれば冬でも活動できる」ということです。


屋内、特に冷蔵庫などの厨房機材は隠れ家になりやすいので、冬でも整理整頓や清掃に気をつけましょう。


ゴキブリは冬でも生存可能とはいえ、一般的に活動性は低下します。


夏に繁殖したゴキブリを根絶する上では、冬季はベストシーズンであると言えるでしょう。



飲食店や福祉施設などでゴキブリにお困りの場合はぜひ当店にご相談ください!



この記事を書いたプロ

田代雄介

害虫・害獣駆除のプロ

田代雄介(有限会社アースブルー(ダスキンターミニックス熊本水前寺店))

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