不動産売買後のお礼と、引っ越し時のご近所あいさつ — 信頼を育てる小さな心がけ

「まだ売ると決めたわけではないんですが……」
実家のご相談では、最初にこう言われることがとても多くあります。
きっかけは、何か特別な出来事というよりも、
- 暮らの中の変化であることがほとんどです。
- 通院やサポートが必要になってきた
- 実家に戻らない期間が増えてきた
- これからの暮らし方を、家族で話すようになった
そんな日常の延長で、
「この家、このままでいいのかな」
と考え始める方が多いのではないでしょうか。
この段階では、売る・売らないを決めていなくて大丈夫です。
ただ、考え始めたタイミングで知っておいたほうがいいことがあります。
実家を「売るかもしれない」と思ったときに出てくる心配ごと
実家の売却を考え始めると、多くの方が、いくつもの不安を同時に抱えます。
よく聞く心配
- 売るとしたら、税金やお金はどれくらいかかるのか
- 手続きが難しそうで、何から始めればいいのか分からない
- 古い家でも、本当に売れるのか
- 家族にどう説明すればいいのか
そして、実は一番多いのが――
荷物の整理が進まないという悩み
- どこから手をつけていいか分からない
- 親の物を勝手に片付けていいのか迷う
- 思い出が多く、気持ちが追いつかない
- 時間も体力も足りない
「売るかどうか」以前に、家の中のことで止まってしまう
というケースは、決して珍しくありません。
心配ごとは、一度に解決しなくていい
ここでお伝えしたいのは、
これらの心配を一気に解決しようとしなくていいということです。
- 荷物の整理
- 家の状態
- 売却のタイミング
- 税金やお金のこと
それぞれに、考える順番があります。
まずは
「何が一番引っかかっているのか」
「どこで止まっているのか」
を整理するだけでも、次の判断がしやすくなります。
売却を考えるなら、最初に知っておきたい大切な前提
実家を売る場合、税金の考え方は
「誰が売るのか」「売却前にどう使っていたか」
で大きく変わります。
特に注意したいのが、売却前の使い方です。
親が所有者であっても、売却前に第三者へ貸してしまうと、
売却時に使える税制の特例が、原則として使えなくなるケースがあります。
「空いているのがもったいないから」
「一時的に貸すだけだから」
そうした判断が、あとから売却を考えたときに、
選択肢を狭めてしまうことがあるという点は、
ぜひ知っておいていただきたいポイントです。
売却を視野に入れている場合は、安易に貸さないという判断も、
大切な準備の一つになります。
売却の考え方は、大きく2つ
実家を「売却する」という前提で考えると、考え方は実はこの2つに整理できます。
① 親(所有者)が売却するケース
- 売主は、実家の所有者である親
- 税制の考え方が比較的シンプル
- 生前整理の一環として選ばれることもある
※この場合に関係してくる譲渡所得3,000万円控除については、次回詳しく解説します。
② 相続後、子世代が売却するケース
- 親の相続後、相続人が売主になる
- 条件が合えば特例が使える場合もある
- ただし、要件は比較的厳しい
「相続してから考えればいい」と思われがちですが、注意点も多いケースです。
※こちらも次回以降で詳しく整理します。
まとめ
実家をどうするか考え始めたとき、すぐに結論を出す必要はありません。
ただし、順番を知らないまま時間だけが過ぎてしまうと、
選択肢が減ってしまうことがあります。
まずは、
- 家の状態
- 荷物の状況
- 誰が売る可能性があるのか
- 売却前に気をつけるべきこと
を整理しておくだけで、
次の判断はずっとしやすくなります。
次回は現所有者が売却する場合に知っておきたい譲渡所得3,000万円控除の考え方
についてお伝えします。



