Mybestpro Members

假屋英樹プロは熊本朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

こんな取り組み、知ってますか? ー築年数より“性能”で選ぶ時代へ

假屋英樹

假屋英樹

テーマ:リノベーション

「築20年の家はもう価値がない?」その常識見直されています

「住宅は築年数が経つほど価値が下がる」——そう言われてきた時代がありました。
たとえば築20〜25年を過ぎた木造住宅は、建物の評価がほぼゼロとみなされることも少なくありません。



でも実際には、断熱・耐震・省エネ性能を高めた住まいは、
“古い家”ではなく、“新しい価値を持つ家”に生まれ変わっています。

そんな「リノベーション住宅の性能」を見える化し、
誰にでも分かりやすく評価するために導入されたのが
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)です。

BELSとは

BELSは、国が進める「建築物省エネルギー法」に基づいた省エネ性能の第三者評価制度です。
建物のエネルギー消費量をもとに、どれだけ省エネ性能が高いかを星の数(★1〜★5)で示す仕組みで、
いわば家の**“省エネ通信簿”**のようなものです。

BELSが生まれた背景には、
国が進める「住宅・建築物の断熱化・脱炭素化」を推進する流れがあります。
これまで省エネ性能は専門的で分かりにくいものでしたが、
「購入者が性能を比較・理解できるように」
そして「性能の高い家が市場で正当に評価されるように」という目的で、
この表示制度が全国共通の指標として整えられました。

この制度のポイントは、新築だけでなく既存住宅・リノベーション住宅にも対応していること。
断熱改修や高効率設備の導入によって性能を高めた住宅は、
BELS評価を取得することで**数値として“見える化”**できるのです。

2024年4月からは、販売・賃貸時の省エネ性能表示が努力義務化され、
性能を掲示するリノベ住宅も増えています。

地方発の新しい評価のかたちが始まってます


BELSのような全国共通の制度に加えて、鳥取県では独自の取り組み
「Re NE-ST(リ・ネスト)」と「T-HAS」を導入しています。

これらは、中古住宅の断熱・気密・耐震・快適性などを総合的に評価し、
その性能向上に応じて補助金(最大200万円)を交付する仕組みです。

つまり、「築年数ではなく性能で価値を評価しよう」という動きを、
県レベルで具体的に進めているわけです。

この取り組みは、全国初の“性能評価による再流通モデル”として注目されており、
中古住宅市場の透明化・再生に向けた実証的な動きとも言えます。

熊本でも、“性能で選ばれるリノベ住宅”へ

こうした「性能で住宅の価値を伝える」動きに共鳴し、
弊社リノベーション済み住宅のBELS評価取得を積極的に進めています。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

假屋英樹
専門家

假屋英樹(不動産売買・リフォーム業)

株式会社クラブハウスエステート

不動産・リノベーションに携わって30年。中古住宅再生・性能向上リノベーションに注力してきました。「こんな家が欲しかった」人も環境も家計も喜ぶ家づくりをリノベーションで叶えます。

假屋英樹プロは熊本朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

不動産の売買もリノベーションも任せられるプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ熊本
  3. 熊本の住宅・建物
  4. 熊本の不動産物件・売買
  5. 假屋英樹
  6. コラム一覧
  7. こんな取り組み、知ってますか? ー築年数より“性能”で選ぶ時代へ

假屋英樹プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼