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今回の株式市場の暴落、終わってはない、安心している場合ではない。

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テーマ:投資

米国の金融政策を先読みする「フェドウオッチ」の8月9日時点の
9月、11月、12月のFOMCの金利誘導水準の予想です。
FOMC9月予想(8月9日)

FOMC11月予想(8月9日)

FOMC12月予想(8月9日)

9月のFOMCでは、政策金利を0.25%引き下げ51%、0.5%引き下げ49%と分かれていますね。いずれにしても、現段階の予想ですが、12月のFOMCまでに合わせて1%の引き下げ予想が多いですね。「米国の金利下がれば、債券単価上がる」ですね。リスク資産で少額で金利と単価の動きを経験したいと思う方は、日本の市場でも米国債のETFを扱っている証券会社もありますね。NISA口座扱の銘柄もあります。
 今回の株式市場の暴落、ブラックマンデー以来と言われていますが、行動を起こした人が何人いたでしょうか。私の周りも、「評価益が大幅に減った。回復を待ちます」ですね。
 殆どの方はそうだと思います。下落相場の経験がなく、株式市場の怖さを知らないから、仕方のないことですね。下落相場というのは、日経平均が毎日、200円ずつ下がり続けるのではなく、上げる日もあり、下げる日もあり、株式市場の様子を見ているうちに、株価が一気に下がり、どうすることも出来なくなりますね。
 「トリプル安」 株式安、債券安、円安の事を言います。最近では、2023年9月~10月にかけて、ミニですが。トリプル安が起こっていますね。この時は、米国の引き上げが原因でした。今回の株式市場の暴落も世界に低金利でお金を供給していた日本が、金利を引き上げ始めることが、原因になりましたね。日本でお金を借入れ、他の通貨(米ドル)で運用していたのを、借入金利が上がるなら、日本のお金を返すので運用している通貨(米ドル)を売却して、日本にお金を戻す流れになりましたね。米株市場が下がった原因の一つだと思います。11月には大統領選挙です。米国からしたら、選挙前に株式市場を乱すことは、止めてほしいのではないでしょうか、
 世界の株式市場で運用されている資金源は、世界の中で唯一、異次元緩和を続けている日本、低金利で借り入れできる円になるのです。しかし、米国や欧州とか、景気を刺激するために金利の引き下げができますが、現在の金利水準が低い日本では、景気刺激策も、金利引き下げなどできません。日本の中央銀行は、何もできなく、なっているのです。
 先週の株式市場の暴落は、トリプル安にはなっていませんね。はっきり言って、こんな水準で終わると思っていません。
 将来、使う必要のある資金(教育資金など)は、個人向け国債をお勧めしますね。10年満期ですが、1年経過で換金可能。金利が上昇すれば、クーポンも連動してあがり、直近2回分の各利子相当額の0.79685を購入した額面から引いた金額が解約代金になり、計算でき、元本割れなしです。
 イデコや企業型DCで運用されている方は、安全資産にスイッチングをお勧めしますね。投資信託を購入されている方は、債券型に、あるいは債券の比率が高い銘柄に変える事をお勧めします。
 積み立て投資をしている方は、10年以上、今後も継続する予定のかたは、変更する必要ないと思っています。ドルコスト平均法は、下がれば、下がるほど、購入株数、購入口数が増えるはずです。これを、変えると、意味がなくなります。株式市場には、二番底という言葉があります。一番底と二番底の間は、1ヶ月以上空いているのが、一般的です。今回の場合は、まだわかりませんが、リーマンショク以上の暴落を念頭に置き、対応とるべきです。
 行動する人が、少ないうちに。全員が同じ行動するときは、一気に加速されますから。トリプル安、株安・債券安(金利上昇)・円安を想定して、自分の大切な資産を守ったほうが良いと思いますね。

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長島武
専門家

長島武(ファイナンシャル・プランナー)

長島FP事務所

ブラックマンデー、リーマン・ショックなど経験して資産運用の怖さも十分に熟知。お客さまに合う商品を案内できる金融機関に属さない独立系FPとして、資産運用のアドバイスや退職金や年金分野を得意としてます。

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