建材のエキスパートが手がける、施主の希望に合ったリフォーム（3/3）

若手育成にも力を注ぐほか、環境にやさしい建材の提案や古民家再生などにも着手

　常に顧客目線に立つ上岡さんは、キッチン、トイレ、エコキュート（ボイラー）がワンセットになったリフォームプランを用意。10年間の保証も付いているので好評だとか。

　「水回りなどが故障した時、それぞれのメーカーに連絡するのは手間がかかります。窓口を一本化し、お客さまの負担を軽くするためのサービスとしてご案内しています。お客さまの笑顔が何よりうれしいですから」と穏やかな表情で語ります。

　また将来を見すえ、後進の育成も視野に入れています。現在、宿毛市にいる大工職人の平均年齢は65歳。後継者不足を改善していくためにも、「働きやすい職場づくり」に力を入れたいと熱意を見せます。
「『力仕事で低収入』というイメージがあり、若い人が集まりにくくなっています。収入を安定させ、やりがいを持って生き生きと活躍できる環境を整えていきたいですね」
　
　地球の温暖化や地域の空き家問題にも関心を寄せ、断熱性に優れた素材やCO2削減に貢献する資材の選定や提案にも積極的で、古民家再生にも取り組んでいます。

　「家の状態や家主の希望に合わせて最善のリフォームを考えることは、難しくもあり、面白くもあります。この仕事の魅力を若い世代に知ってもらい、興味をもってほしいと思います。これからも住まいに関するお悩みや困り事に向き合い、お客さまに喜んでもらえる家づくりを通して業界を盛り上げていきたいですね」と目を輝かせました。

（取材年月：2021年7月）

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