外壁・屋根塗装には遮熱効果があるって本当?
外壁塗装には、外観の美しさを保ったり向上させたりする効果があります。視覚的な部分を大切にするという意味では、見た目の美しさを保つことはとても重要なポイントです。しかし、外壁塗装によって得られる効果はそれだけではありません。
省エネ効果や耐久性を上げる効果、断熱効果や防水効果といったさまざまな効果を得ることができます。
さまざまな効果をもたらす外壁塗装のメリット
外壁塗装をする大きな目的として、美観の向上や視覚的な華麗さを求めることが挙げられます。新築の住宅であっても、年数がたつと経年劣化によって塗装の色があせたり、ツヤがなくなったりしてきます。汚れが目立ち始めると建物としての美しさに欠け、資産価値が低下する恐れも出てきます。
しかし、外壁塗装を行うことで見た目もよくなり、古ぼけた印象もなくなります。定期的にチェックしてメンテナンスを行い、外壁塗装で建物の美観の維持や資産価値の向上に努めることが大切です。
外壁塗装によるメリットや効果としては、建物を美しく見せるだけにとどまりません。建物の耐久性を上げることもできます。
外壁に施す塗料は、色やツヤを出すだけでなく外壁を保護する役割があるからです。しかし、雨や風などにさらされることで、塗装は年々、劣化していきます。外壁に施した塗装が風雨によって劣化することで、外壁を保護する役割が低下し、外壁そのものに傷や汚れがつきやすくなり、建物を傷める原因になります。そうなると、外壁はもちろん建物自体の耐久性も低下し、寿命を縮める原因にもなります。
外壁を美しく保つために、また劣化を防ぐために、防カビや防汚性能に優れた塗料も開発されています。セルフクリーニング機能といって、外壁についた汚れなどを雨水により洗い流す機能を持った塗料もあります。
建物の耐久性を保つためにも、外壁塗装は有効です。特にシリコン系の塗料を使って外壁塗装をすることで、10年程度は外壁を守ることができます。
その他、アクリル塗料やウレタン塗料、フッ素系塗料といった種類が挙げられます。フッ素系塗料を使うことで、シリコン系塗料よりも長期間にわたって耐久性を高めることができます。一般的に普及しているのはシリコン塗料となるので、特に希望がなければシリコン系塗料による外壁塗装で問題ありません。建物の美しさを高めるとともに、建物の耐久性を上げる効果も期待できるのが外壁塗装のメリットです。
外壁塗装により断熱性や遮熱性を上げることで省エネ効果も
外壁塗装には、建物の色やツヤを保ったり、外壁を保護する役割のほかにも、さまざまな役割を持たすことができます。
太陽は紫外線と赤外線という光を発しています。紫外線は日焼けの元になるもので、私たちも日焼け止めクリームなどを塗って肌を守ります。建物も同様で、紫外線により色あせなどの劣化が進むため、外壁を守るためには塗装が必要です。建物の塗装がはがれたままだと、屋根や外壁が紫外線に直接さらされ、素材の劣化を早めてしまいます。
そのため、塗料には紫外線に強いタイプもあり、建物をUVコーティングすることで劣化を防ぐことができます。
さらに外壁塗装で断熱効果を挙げることもできます。熱が伝わりにくい性能を持った塗料を施すことで、特に冬場、冷たい空気が室内に伝わりにくくなり、室内の暖かい空気が外に逃げるのを防ぎます。
夏の暑さ対策としては、遮熱効果のある塗料があります。太陽から発せられる赤外線は熱作用が大きいのが特徴で、これにより建物などが熱の影響を受けます。これを防ぐために遮熱性能のある塗料を施すことで熱を反射し、室内の温度上昇も抑制します。
これら、断熱性、遮熱性の機能を持った塗料を外壁に施すことで、室内環境を守り、光熱費の削減など省エネ効果も期待することができます。
防水効果や防カビ効果にも期待できる外壁塗装
また、外壁塗装を行うことで防水性も備えることができます。
先ほどもお話ししたように、建物を塗料で守ることで外壁が直接雨の影響を受けるのを防ぐことができます。
外壁が塗料で守られていない状態になると、外壁材そのものや、外壁材と外壁材をつなぐ部分が劣化し、ひび割れなどを起こします。そこから雨水などがしみ込み、建物内部の構造材などに及ぶと、木材などが腐り、建物の強度が落ちる恐れがあります。
塗装による保護がない屋根、外壁は劣化が進み、雨漏りを引き起こす要因にもなります。また、雨水の浸入により建物の内部にカビが発生し、アレルギーを発症するなど健康に影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
外壁塗装には、建物の美観を保つ以外にもさまざまなメリットや効果があります。定期的に塗装を行い、建物を大切に守っていくようにしましょう。