外壁塗装の仕上がりがイメージしていた色と違った
数年後にすぐ塗料が剥がれてしまうトラブルの原因には、外壁の洗浄が不十分、いいかげんな下塗り作業などがあります。
外壁の洗浄が2~3時間程度で終了したのであれば、自分で外壁をチェックしてカビ、コケ古くなった塗装がしっかり洗浄されたどうかを確認する必要があります。
工程間間隔や工程内間隔がメーカーによって指定されていますので、下塗りや中塗りが完了した後に、作業者に工程間間隔や工程内間隔について守られているかどうかカタログなどを提示してもらい、確認することも必要です。
必要以上に希釈した塗料を使う塗装業者もいますので、現場で希釈割合について守られているかどうかカタログなどを提示してもらい、確認することが必要です。
中塗りを省いてしまう手抜き作業のチェックについては、中塗りに使われる上塗り材の色と上塗りで使う上塗り材の色を変えてもらい、上塗りが始まったら自分でチェックしましょう。
塗装の剥がれは不十分な洗浄が原因
外壁塗装をする際にまず行うのが外壁の洗浄です。
塗装を行う外壁は、日々、雨風や日光にさらされて、カビ、コケ、ホコリ、古くなった塗装が浮いて付着したりしています。このままシーラーなどを使って下塗りをしても、中塗りや上塗りの上塗り材が外壁と密着せず、数年後にすぐ塗装が剥がれてしまうことがあります。
外壁の高圧洗浄では、高圧洗浄機から出る圧力のかかった水で外壁を洗浄します。
洗浄というよりはカビ、コケ、ホコリ、古くなった塗装を水圧で削り落とすといった作業です。
ホコリを洗浄する程度なら簡単ですが、カビ、コケ、古くなった塗装を削り落とすとなると手間がかかるので、しっかり作業が行われないこともあります。
高圧洗浄が不十分だと、数年後にすぐ塗装が剥がれてしまうことがあります。
下塗り作業の手抜きや不具合が塗装の剥がれを引き起こす
下塗り作業では、シーラー、フィラー、プライマーといった下塗り材を外壁に塗り、中塗りや上塗りに使う上塗り材と外壁を密着させます。
中塗りや上塗りで使う上塗り材のカタログや仕様書には、メーカーが指定する下塗り材が記載されています。
メーカーが指定する下塗り材を使わずに下塗り作業をすると、上塗り材の性能が発揮できずに、数年後にすぐ塗装が剥がれてしまうことがあります。
メーカーが指定する下塗り材を使わない上に、水性系の下塗り材の上に相性が悪い溶剤系の上塗り材を塗ってしまう業者もいます。
希釈しないで使用する下塗り材を、希釈して下塗りを行うことで下塗り材を節約して、儲ける業者さえいます。
適正な下塗り材を外壁に塗り、中塗りや上塗りと外壁を密着させないと、数年後にすぐ塗装が剥がれてしまうことがあります。
洗浄時間をチェックして外壁塗装のトラブルである剥がれを防止
雨風や日光にさらされた外壁に発生したカビ、コケ、ホコリ、古くなった塗装を落とす洗浄作業において、ホコリを落とす程度の洗浄であれば、足場を組んでから2~3時間程度で済みます。
ただ、カビ、コケ、古くなった塗装をしっかり剥がすとだいたい8時間、作業日数でいうと1日はかかります。
早く洗浄作業を終わらせようと必要以上に水圧をかけてしまうと、金属サイディングボードが歪んだりへこんだりします。
外壁の洗浄がはじまって、2~3時間程度で作業が終了したのであれば、自分で外壁をチェックしてカビ、コケ、古くなった塗装がしっかり洗浄できたかどうかを確認したり、現場にいる作業員に作業内容をしっかり確認して手抜き作業を防止しましょう。
塗り重ね時間をチェックし外壁塗装のトラブルを回避
塗料の乾燥状態が不十分なまま重ね塗りを行なわないように、工程間間隔や工程内間隔が塗料メーカーによって指定されています。
工程間間隔は、下塗り材や上塗り材といった異なる塗料を塗り重ねる場合に、下塗り材を塗った後、次に上塗り材を塗るまで設ける時間です。
工程内間隔は、同じ上塗り材を塗り重ねる場合に、中塗りで上塗り材を塗った後に、次に上塗りで上塗り材を塗るまでの間隔時間です。
工程間間隔や工程内間隔は通常、下塗り材や上塗り材のカタログに記載されており、基準になる気温は20℃となっています。
工程間間隔や工程内間隔を守らないで重ね塗りをしてしまうと、泡が発生したり、数年後にすぐ塗装が剥がれたりします。
下塗りや中塗りが完了した後に、作業者に工程間間隔や工程内間隔について守られているかどうかカタログや仕様書を提示してもらい、確認することが必要です。
希釈割合などをチェックし外壁塗装のトラブルである剥がれを防止
水や薄め液などを多量に使って塗料を希釈してしまうと、塗料の性能が低下してしまうので、塗料のカタログには希釈の割合が記載されています。
この希釈の割合を守らずに、必要以上に希釈した塗料を使う塗装業者もいます。希釈した塗料を使うと、数年後にすぐ塗装が剥がれてしまうことがあります。
このような作業を業者が行わないように、現場で希釈割合が守られているかどうかを、カタログや仕様書を提示してもらい確認することが必要です。
一方、外壁塗装では、通常、下塗り、中塗り、上塗りといった順に、3回塗料を塗る作業を行います。
中塗りを省いてしまう手抜き作業が行われる場合があり、数年後にすぐ塗装が剥がれてしまうことがあります。
このようなことを避けるために、中塗りに使われる上塗り材の色と、上塗りで使う上塗り材の色を変えてもらい、上塗りが始まったらチェックしましょう。