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佐久間太貴

品質重視、地域密着型の外装・防水塗装の専門家

佐久間太貴(さくまうずき) / 外壁・防水塗装職人

株式会社エスユープレイス

コラム

雨の日に外壁塗装工事をしても大丈夫?起こり得るトラブルは?

2016年10月8日

テーマ:外壁塗装のトラブル

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 外壁塗装

塗料メーカーでは「気温5度以下、湿度85%以上での塗装は避けること」といった注意を喚起している場合が多く、日中でも気温が5度以下になる冬の北海道などは、外壁塗装の工事に適しません。

雨の日は、塗料が雨水で希釈されてしまったり、乾燥していない塗装が雨水にさらされ、まだらな模様になったりします。

乾燥状態が不十分なまま重ね塗りを行うことで、耐用年数が短くなることもあります。

ただ、仮設足場の設置・解体や高圧洗浄は雨の日でも行うことができます。
雨の日にでも塗装できる下塗り材もあり、梅雨の時期の工期の短縮ができます。

雨の日が多く追加の料金を請求してくる悪徳業者には場合よっては支払の拒否、雨の日でも無理に外壁塗装を進めてしまう業者には保証期間の延長を検討しましょう。

雨の日など外壁塗装工事に適さない気候条件

外壁塗装工事に適さない気候条件があり、塗料メーカーは塗料を使う際に「気温5度以下、湿度85%以上の塗装は避けること」といった注意喚起をしている場合があります。

湿度85%以上となると雨の日が想定できますが、日中でも気温が5度以下になる冬の北海道や東北でも外壁塗装工事には適しません。

また、強風の日はホコリやゴミが舞い、足元も不安定になりますので、そんな日も外壁塗装工事に適しません。

外壁塗装中に、ホコリやゴミが塗膜に付着してしまうと美しい仕上がりにはなりません。
さらに、強風の日など足元が不安定な状態で作業すると危険ですし、しっかりした外壁塗装ができません。

気温が高く湿度が低い時期は外壁塗装工事に適した時期ですが、塗装する作業員は暑くて大変です。

雨の日に外壁塗装すると発生する塗装のトラブル

雨の日に外壁塗装するといろいろなトラブルが発生します。

例えば、塗料が雨水で希釈されてしまい、粘土が下がった塗料で塗装してしまい、塗料の機能が発揮されずに耐用年数が下がってしまう場合もあります。

塗装後、まだ乾かないうちに雨水にさらされると、塗装がまだらな模様になってしまい美しい仕上がりにはなりません。

雨の日に外壁塗装を行うとなかなか塗料が乾きませんので、異なる塗料を塗り重ねる場合の工程間間隔や同じ上塗り材を塗り重ねる場合の工程内間隔といった時間を守らず、乾燥状態が不十分なまま重ね塗りを行うことがあります。

工程間間隔や工程内間隔を守らないと、塗膜の剥離、ひび割れなどが発生し、耐用年数が短くなることがあります。

雨の日でも進められる仮設足場の設置・解体や高圧洗浄

塗料を塗る必要がない仮設足場の設置・解体や高圧洗浄といった作業は、雨の日でも行うことができます。

逆に、高圧洗浄を雨の日で行うと都合の良いことがあります。
高圧洗浄による洗浄で、壁から飛び散ったホコリやカビ、コケ、はがれた塗装が周囲の建物などに付着するのを防止するために飛散防止のネットを設置します。

ただ、飛散防止のネットを設置したからといって、この飛散の問題がゼロになるわけではありません。

雨の日は、ベランダなどに洗濯ものを干す家庭は少ないので、高圧洗浄した際に、壁から飛び散ったはがれた塗装などが洗濯ものに付着する可能性が低くなります。

あと、壁に付着したホコリは雨水によって剥がれやすくなっていますので、簡単に落とすこともできます。

雨の日でも進められる外壁の下塗り

雨の日が多い梅雨の時期など、塗装が進まず、工期が伸びることは施主にとっても塗装業者にもよいことではありません。

そのような問題に対応するために、塗料メーカーでは、雨の日にでも塗装できる下塗り材を開発しました。
主材と強化剤に分かれているこの下塗り材は、湿度が低い晴天の日は主材のみを使って外壁の下塗りを行います。
湿度が高かったり、雨の日だったりする場合は、主材に強化剤を混合させて外壁の下塗りに使います。

高圧洗浄で外壁が濡れた状態でも、塗装ができることもメリットです。
本来、高圧洗浄の後1~2日は乾燥時間が必要なので、工期の短縮になるので便利です。
ただ、湿度が高い日の乾燥時間は長く、外気温23℃であれば16時間以上はかかります。

雨の日に外壁塗装すると発生する金銭的なトラブル

外壁塗装業者は、梅雨の時期には、雨で工事を中断しなければならい日を計算して工期を決定します。

ただ、予想以上に雨の日が多いとレンタルした足場の費用はかさみます。

このようなことを考えると、外壁が劣化の状態が酷い場合を除いて、梅雨の時期に外壁塗装を依頼することは避けたほうがよいでしょう。

外壁塗装業者の中に、雨天によって工期が伸びたので追加の料金を請求してくる悪徳業者もいるかもしれませんが、場合によっては支払いを拒否することを検討してください。
また、雨の日でも無理に外壁塗装を進めてしまう業者もいますが、きれいな仕上がりは期待できません。
そのような塗装業者には、保証期間を伸ばす交渉を行ってください。

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佐久間太貴

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