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ワクワクするモノづくりを支えるため、真の課題を突き止め人間中心でコンサルタント 

課題解決を一気通貫で支援、モノ創り力強化コンサルタント

前田慶之

前田慶之 まえだよしゆき
前田慶之 まえだよしゆき

#chapter1

生粋の技術屋として培った長年の経験を礎に 開発から生産まで広い視野を活かす

 株式会社前田技術士経営研究所は、主に製造業の、開発から生産に関わる課題解決を支援しています。代表の前田慶之さんは現在のコンサルティング業に携わる前は、生粋の「技術屋」でした。

 「日本の製造業、つまりモノづくりの分野で長年働き、開発から製造、物流に乗り、販売されるまでの経緯を幅広く経験してきました。実は現在のモノづくりの現場はとてもその経緯が細分化されていて、経営の視野が狭くなりがちです。その中で生まれてくる課題が多くあります」。

 何か新しい「モノ」を作る時にはまず、マーケティングをし、開発設計、調達をして、製造、そこから物流に乗せ、やっと販売に漕ぎ着けます。その一連の流れに、例えば製造という過程においてだけでも、まずは調査し、製造の方針を決め、設計をし、試作を評価して、初めて製造という部分が成り立つという複雑な構造があります。前田さんのコンサルティングの強みは、その一連の「開発から生産」に関わる流れを点だけではなく、面で実際に業務として経験しているため、広い視野で問題解決に取り組めることです。

 「コンサルティングにありがちな戦略を作って終わりではなく、技術士としての専門的な知識を用いた上で、実際に現場に入って、解決まで導くのが私のスタイルです。やはり技術士なのでモノを作る現場が好きなんです」と前田さん。包容力がある笑顔は人をやる気にさせてくれる明るい雰囲気を持っています。

#chapter2

日本のモノづくりの現場は世界に羽ばたく可能性がたくさんある

 前田さんの経験で培われた説得力のあるコンサルティングはニーズがあり、会社を立ち上げて間もないにもかかわらず、全国から声がかかりクライアントはどんどん増えているそうです。

 「ある地方のクライアントさんのケースでは、開発部分が飛び抜けており、ここ数年の内に必ず世界に発信できるような技術力を持っているのに、人財育成など組織の機能的な部分に大きな問題を抱えていました。せっかく会社が大きくなれる時なのに、非常にもったいない状況です。まずは、解くべき課題が何かを知らなければなりません。日本のモノづくりが弱くなったと言われますが、コンサルティングなどの外部のサポートを含めた経営力で、まだまだこれから世界に羽ばたく素晴らしい可能性があります」と前田さんは熱く語ります。

 前田さんのコンサルティングは、何が真の課題か設定することを大切にしています。そのためには個人が気付きを得て「学習する組織」に成長していくことが必須です。

 「あらゆる問題の根幹には『あの人はこんな人だから』という思い込みが関わっていることが多くあります。ただその、人と人との関係を悪くしてしまう小さな思い込みから、会社がうまく回らないなどの問題にも発展してしまうのです。また個人の未来の目標と、会社としての方向性がずれていることもあります。そのずれにも目を向けていかないといけません。設定しなければいけない経営上の課題に気付くことで個人も組織も劇的に変化していきます」。

 一人一人が変化することで、組織が学習し、成長していく。その過程を手助けするには、デリケートな問題だけに、やはり社内の人員が奮闘するより、外部から前田さんのような経験豊富なコンサルタントが介入し、その誤解やずれなどを解消していくことが、解決への近道と言えるのでしょう。

前田慶之 まえだよしゆき

#chapter3

ワクワクする次世代を創るお手伝い パートナー型のコンサルタント

 時代が急激に変化していく時だからこそ、原点である人間中心の経営に立ち返ることで企業の問題を解決できると前田さんは語ります。
 「今は職場で隣の人ともメールでやりとりしてしまう時代です。だからこそ人と人との関係を見直し、また人材を育て、人間を中心に問題解決していかなければなりません。実はアメリカの最新の経営学も人の道を説く、武士道に通じるところがあります。昔から日本人が無意識にやっていた目から鱗の問題解決法が多くあるのです」。

 『個人、組織、社会が一体になり継続的な改善を人間中心で回す』メソッドを基にした前田さん独自のコンサルティングは、製造業だけでなく、教育関係など人材育成が大切になる、全ての現場に通じます。そのため今後は異業種のコンサルティングも積極的に行なっていく予定です。また同業者のそれぞれの専門性を活かした組織づくりを視野に入れ、活動を展開していきたいと希望しています。

 「モチベーションが上がらないなどの悩みを抱え、何が問題かわからない現場でも、必ず個人がワクワクする職場に変化していくことはできます。これからもモノづくりに対する愛情、問題解決に積極的な気持ち、好奇心を忘れずに活動していきたいです」。

 働くことに自ら真の価値を見出し、エネルギッシュに頑張る前田さんだからこそ、悩み多き組織でも前向きに変化させてくれそうです。

(取材年月:2018年8月)

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専門家プロフィール

前田慶之

課題解決を一気通貫で支援、モノ創り力強化コンサルタント

前田慶之プロ

コンサルタント

株式会社前田技術士経営研究所

「アイデア発想や学習する組織改革」に精通し、長年培われた技術職での経験を含め、徹底した現場主義でコンサルティング。「人」「モノ・コト」「コスト」創り改革を、人に寄り添いながら進めていく。

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