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一寸木国博プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

左右差のある聴力は対応もケースバイケース

一寸木国博

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テーマ:補聴器の選び方

一側性

片方がほぼ健聴レベルで、語音聴取も通常会話レベルで問題ない。

しかし対側耳が高度難聴で、語音聴取も90dBで60%程度だとしたら・・・・



90dBで60%とは、
簡単に言うと耳元で大きめの声で発した話声を60%正確に聞き取れるということ。

オージオからは伝音難聴が読み取れ、実際に鼓膜穿孔も確認。

既に耳鼻咽喉科受診済み。

かつて手術を勧められたが、受けずにきている。

伝音であれば、単純に音を増幅すれば聞き取れる可能性もありますが、
今回のケースでは語音明瞭度はあまり上がらず。



小児期より長年にわたって一側での聞こえで生活をしてきている経緯があり、
それが影響している可能性も考えられる。



さてどうしたものか・・



左耳に補聴器を入れれば、そこそこ聞き取れるようにはなるが・・・

左右差が大きいため、装用当初はかなり苦痛なのではないかと思われる。

会話はほとんど右で聞き取ろうとする姿勢は恐らく変わらない。



今回のケースでは私はクロスを提案してみた。

右がほぼ健聴レベルであるので、大きな増幅を入れることなく、
左からの音声を右で聞き取れるようにする。

左に高度難聴用補聴器を装用するよりも、
ストレスが少ないのではないかと考えた。

しかし常に右で聞き取るので、
方向感覚はこれまで通りで改善しないデメリットもある。



通常の高度難聴用補聴器も試用しているとのことで、比較して頂くこととした。

個人的にはストレスなく使用できる方が、
結局使わなくなってしまう未来よりも良いのではないかと考えています。

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専門家

一寸木国博(補聴器技能者)

補聴器プラザ小田原

国内販売店の約1割しかない認定補聴器専門店として、「聞こえ」でお困りの方々から信頼を寄せられています。20年のキャリアを生かして、確かなアドバイスと医療機関との連携が取れたサービスもご提供します。

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