補聴器が水没?
はじめて補聴器を検討される方にお勧めの補聴器といえば、こちらのCIC、もしくはIIC(アイアイシー)と呼ばれる補聴器。
見た通り、非常に小さくできています。
こんなに小さくても、パワーは充分にあり、高度難聴でも対応可能なものもあります。
新聞の通販などで販売されている既製品の耳穴型補聴器と大きく違う点は、そのパワー。
通販で売られているようなものは、本当にごく軽度の難聴までしか対応できません。
通販ページの宣伝文句には良い事ばかり書いてありますが、ひとりひとりの耳穴の形状に合わせていないため、音量を上げると音漏れが発生して「ピーピー」と不快なハウリング音がしてしまうこともあります。
オーダーメイド耳穴型の利点は、ひとりひとりに合わせた型どりにより、音漏れがはっせいしにくいこと。
そして、通販と大きく違うもう一つの大事な点は、ひとりひとりの聴力に合わせた細かな調整が出来る点。
これは、ある聴力の例です。
横軸は周波数で右へ行くほど「高い音」
縦軸は聴力レベルで、下へ行くほど「聞こえづらい」ことを表します。
高い音、低い音・・各周波数で聴力レベルが大きく異なることが見て取れます。
この聴力の低下具合は、ひとりひとり全く違ったものになります。
ですから、細かな調整ができない通販の補聴器で、それぞれの聴力低下具合にぴったり合うということはなかなか難しい。
オーダーメイド補聴器は、何も形がオーダーメイドってだけじゃないんです。
その音作りについてもオーダーメイドになります。
見えない耳穴式補聴器の利点とは?
見えない耳穴式オーダーメイド補聴器の利点は、上述のように聞こえもオーダーメイドということだけにとどまりません。
何度も出ているように、「見えない」ということも最大の特長です。
こんなに小さいので、完全に耳穴の奥に収まります。
鼓膜のすぐ近くから音を出力するので、小さいながらも音のロスが少ない。
そして、音を拾うマイクも耳穴の中ですので、聞こえ方に不自然さが少ない。
耳かけ補聴器ですと、マイクが耳の上に来ますので電話で話す際などに少々違和感がありますが、耳穴式の場合は今まで通りに普通に電話で会話できます。
デメリットと言えば、電池交換くらいでしょうか。
最も小さいものは、電池もそれなりに小さいので手先の細かな作業が難しくなってきた高齢の方には向かない場合もあります。
しかし、小型の耳穴式でも耳かけタイプと同等の電池を使えるものも最近は出ています。
この写真の右側は、耳かけ式と同等サイズの電池が使えるタイプ。
左のものと比較すると、若干大きくはなりますが、それでも全体が耳穴に全て収まるサイズ。
しっかり型どりをして作成しているので、運動していても耳から外れて落ちるようなこともありません。
メガネやマスクの邪魔になることもなく、外出の多い活動的な方にはお勧めの補聴器です。