将来を見据え、快適さと美しさを大切にした住まいづくりのプロ
白石章訓
Mybestpro Interview
将来を見据え、快適さと美しさを大切にした住まいづくりのプロ
白石章訓
#chapter1
「不穏な社会情勢による燃料費の高騰などを背景に、電気料金は過去10年で5割近く上昇し、今後も値上がりが予測されます。家計の負担を和らげるため、省エネでコストパフォーマンスに優れ、ご家族が心地よく過ごせるマイホームをかなえます」
そう語るのは、鹿児島曽於市で白石建築設計事務所「Cocoon(コクーン)ホーム」を営む白石章訓さん。環境先進国ドイツで生まれた「パッシブハウス」に着想を得て、太陽光や風などの自然エネルギーを活用した、エコな住まいをプランニングしています。
「最小限の冷暖房で暑さ・寒さをしのげるように、国が示す断熱等級4以上を上回る7(HEAT20・G3グレード)を2021年からは標準仕様としています(2018-2020年は断熱等級6が標準仕様)。また頻発する地震に対抗するため、住宅性能表示制度の最高ランク・耐震等級3(許容応力度計算実施)を採用し、快適性と安全性を両立しています」
年間を通して室温を一定に保つ住宅は「四季を感じにくい」という声も。白石さんは、季節の移ろいを満喫できるよう外構・庭づくりも一貫して担当。春夏秋冬で異なる表情を見せる木々や草花をあしらい、建物と地域の気候風土に調和した外観に仕上げています。
「家は一生に一度の高価な買い物です。大事な資産として次世代へ引き継いでいけるよう、当方は丈夫で経年美化していく自然素材を使用しています。木質ボードにビニールを貼った工業建材などは年数とともに劣化しますが、無垢材は年月を追うごとに色つやが増し、傷は『家族の記憶』として味わいに変わります。住まうほどに愛着が湧き、年代もののヴィンテージになっていく過程を楽しんでほしいですね」
#chapter2
幼少期に自宅を新築する様子を興味津々で眺めていたという白石さん。一から組み上げるものづくりに魅せられた体験が、現職を志すきっかけとなりました。
建築系の学校に進学し、学びを深める中で思いを巡らせたのは、人間が太古の昔から追求してきた、安らぎを感じる安住の場でした。
「人が本能的に求める『究極の安心感』とは何かを突き詰めた結果、たどり着いたのが母胎でした。胎内で子どもを守り、育てるように、家も大切なものを慈しむための入れ物です。うそ偽りのない良質な素材で、心から安堵できる空間をつくりたいと考えるようになりました」
卒業後は地元の建築会社や設計事務所に従事。技術を磨き、自身の新居を手掛けることになった白石さんが目指したのは、素材の性質や、日当たり、風の流れを味方にした住宅です。
「日差しを存分に取り入れる大きな窓、再生紙が主原料で吸放湿性にたけた断熱材のセルロースファイバー、火山の噴出物で調湿・消臭性を備えたシラス壁や化石サンゴを原材料としたマシュマロタッチ。家そのものの機能性を高め、夏は涼しく冬は暖かい住環境を実現しました。電気代は月1万円を切るほど圧縮され、暮らしやすさは想像以上。自分の考え方は間違いではなかったと確信しました」
「多くの人に、経済的で居心地が良い家を届けたい」と独立を決意。かけがえのない命を育む繭(=Cocoon)のような優しい住まいで、繭から絹を織りなすごとく、家族の歴史を紡いでいけるように。2018年に「Cocoonホーム」を設立しました。
#chapter3
天然木の柔らかい風合いと洗練されたデザインが特長で、白石さんのもとを訪れるのは30代のファミリーが中心。「今の生活に適したサイズで、こぢんまりとセカンドライフを送りたい」と、子育てを終えた夫婦がコンパクトな家を望むケースも増えています。
1軒1軒に丁寧に取り組み、カウンセリングから施工まで1年ほど費やすため、受注できる数は限られますが、コミュニケーションを重ねて顧客との絆を深めています。
「いいものを使うので、初期費用は高くなります。『元が取れますか?』と不安を抱く方もいますが、価格に見合った満足感があることをお伝えすると、納得していただけます。高断熱・高気密で将来にわたり光熱費を抑える、『住まいの概念』のアップデートから始めるんです」
「暖房を使用しないので空気が乾燥せず、加湿器を手放しました」「10畳用エアコン1台で夏は家中が冷え、電気代が激減しました」など、住んでから利便性や効率性を実感する声が多数。白石さんは日常に寄り添い、心がほっと休まる住まいを形にしたいと意欲を見せます。
「日本は新築志向が強いですが、海外では築年数を経るほど『寿命が長い家』として評価が高くなる場合もあります。古いものを再生する価値観が根付くとアンティークハウスが増え、ドイツのような統一感のある街並みが形成されるでしょう。100年暮らせる家を提案して、その土地ならではの景観を生み出し、観光などの産業を活性化できるよう美しい街づくりに貢献していきたいですね」
(取材年月:2026年3月)
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Profile
将来を見据え、快適さと美しさを大切にした住まいづくりのプロ
白石章訓プロ
建築士
Cocoonホーム株式会社
ドイツの住宅思想に着想を得た断熱性・気密性に配慮した住まいを提案。最低限の冷暖房で快適な空間をかなえ、外構も含めて暮らしを整え、100年先まで引き継がれる家づくりを目指します。
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