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お客様と誠実に向き合い、真心こめた墓石を建立

時代のニーズに応えるお墓のプロ

四ノ宮直樹

四宮石材工業の四ノ宮直樹さん
デザイン墓石を紹介する秋山さんと髙原さん

#chapter1

歴史と技術で信頼を集める老舗石材店

 “動く石の仁王さん”のCMで知られる「四宮石材工業」は、明治元年創業の老舗石材店。初代は大正7年の明治神宮造営に際して、四国で唯一の職人として尽力するなど、古い歴史と技術を有しています。今年で150年、これまで表札から石の造形まで幅広いニーズに応える中、特に信頼を集め続けているのが墓石の建立です。

 「この仕事に携わって十数年、関西で霊園の開発などにも関わってきましたが、常に勉強の毎日。お客様やお寺様に教えていただくことも多いですね」と話すのは、4代目として店舗責任者を務める四ノ宮直樹さん。「墓石というのは家電製品や車と違って価格が不明瞭ですから、お客様にとっては不安でしょう。また、お墓をご建立することは1軒の家を建てるに匹敵するほど思い入れも多々あることと思います。そこで常に“笑顔の接客”を心掛け、お客様が安心して任せられる石材店を目指しています」

 同社は大阪にグループ会社を持つことから、香川をはじめ関西エリアまで広くサポート。地元から関西に移転するなど、県外へのお墓の引っ越しにもスムーズに対応してもらえます。また、近年関心が高まりつつある永代供養では、丸亀市を中心とする県内の寺院はもちろんのこと、滋賀県・総本山比叡山延暦寺大霊園や和歌山県・高野山奥の院持明院など、関西でも高名な総本山の霊園も紹介してもらえるのが強みの一つです。

 お墓は建ててから本当のお付き合いが始まるもの。「当社工場には、彫刻から施工まで専属の熟練職人がいるのでアフターフォローも万全です。一つ一つのお墓に思いを込めて、お客様に安心をお届けします」と四ノ宮さん。これもまた、同社が信頼を集める要因と言えそうです。

#chapter2

女性のお墓コーディネーターが笑顔で接客

 四宮石材には男性の営業スタッフが在籍しません。代わりに、秋山怜子さんという女性スタッフが大活躍。来店時の接客からご要望のヒアリング、お墓の施工まですべてを担当し、「どんな人が対応してくれるか分からない」といった墓石店ならではの怖いイメージを払拭。常にお客様の立場に立った笑顔の接客で、思いをカタチにするお手伝いにと日々奮闘しています。

 墓石の建立には、早くて2か月、長ければ1年以上かける人もいるとか。そのお付き合いの中で、女性ならではのきめ細やかな心配りが好評を得ています。「お墓は生涯使っていくものであると同時に、次の世代にもつながっていくもの。ご希望に添えるよう尽力するのはもちろん、お客様を不安な気持ちにさせないためにもすぐ行動に移すことを心掛けています。それによって“仕事が早いね”“さすがプロやね”と言っていただけた時は最高にうれしいですね」と話す秋山さんからは、すてきな笑顔がこぼれます。

 石には一長一短があり、ランクによって価格もさまざま。その一つ一つをきちんと説明し納得してもらうことで、お客様との間に自然と信頼関係が築かれていくそうです。

 「大切にしているのは、無理な考えや知識を押し付けないこと。専門用語は伝わりにくいだけでなく、逆に混乱を招きかねません」と四ノ宮さん。とは言え、質問に対して的確に答えられる知識を豊富に備えるプロ。その引き出しの中から予算やニーズに沿った幅広い選択肢を提案できることが、お客様の安心につながっています。

店頭での集合写真

#chapter3

伝統文化継承のために石材店ができること

 “洋風墓石”と聞くと、洋画で目にするような平たいお墓を思い浮かべる人も多いのでは? 日本でいう洋風墓石のスタイルが多種多様化してきた現代では、日本の墓石と洋風墓石を巧みにコラボさせた「洋風デザイン墓石」が人気となっています。実際に、以前は1割程度だった県内でも、今では約3割のお客様が洋風で建立しています。

 その特徴としては、地元の銘石・庵治石をどこかに使いたいという要望。色合いが華やかな海外の石種に庵治石を組み合わせ、自由が利く文字やデザインで世界にたった一つしかない唯一無二の墓石が完成します。

 「お墓離れが進んでいる現代において、お寺様が伝えてきたお墓参りなどの伝統文化をいかに継承していくか…。そこに働きかける石材店の役割は大きいと感じています。グローバル化を目指すのではなく、歴史や文化を大切にしながら墓石をとにかく追及すること。デザイン墓石など新しいことにも挑戦し、少しでもお参りしやすい空間をコーディネートしたいと思っています」と四ノ宮さんは熱く語ります。

 まずは石材店の存在を知ってもらいたい―、そんな思いから、丸亀発祥のゆるキャラ「とり奉行 骨付きじゅうじゅう」や人気のアニメ・ゲームのキャラクターを石で造形して店頭に設置。道行く子どもたちも思わず足を止めるなど、徐々に石が身近なものだと認識され始めました。今後も続くであろう四ノ宮さんの挑戦。現代の若者にも、日本の伝統文化が継承されていくことを願うばかりです。

(取材年月:2017年3月)

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専門家プロフィール

四ノ宮直樹

時代のニーズに応えるお墓のプロ

四ノ宮直樹プロ

墓石職人

有限会社 四宮石材工業

明治元年創業の老舗ならではの歴史と技術を持ち、女性のお墓コーディネーターが笑顔で接客。きめ細やかな心配りで安心できるうえ、予算やニーズにぴったり合った希望の墓石を提案。

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