希望に溢れた顧客の豊かな人生に寄り添う福祉車両のプロ郷田亮一

希望に溢れた顧客の豊かな人生に寄り添う福祉車両のプロ

郷田亮一

それぞれの状態に合わせて最適な車をアドバイス

　創業70年の有限会社坂出自動車の三代目社長・郷田亮一さんは「障害者とその家族の生活を変える」という強い使命感を持ち、福祉車両の専門家として働いています。元々大手の新車ディーラーで勤務していた時に、何度か福祉車両の問い合わせがあったそうです。しかし、売り場に展示車両がない為、どうしてもカタログだけの説明になってしまうのが現状でした。そして契約が成立してから納期までの期間の長さ、そして何より福祉車両の新車は高額な為、購入を諦めてしまう人がほとんどでした。

　しかし、福祉車両は介護が必要な人やその家族にとって必要な車両であると郷田さんは考え、約15年前から中古の福祉車両の販売を開始。「福祉車両は決して特別ではなく、車のグレードやオプションの1つとして捉えてほしいです。福祉車両が当たり前に流通する環境づくりに貢献したい」と話します。

　現在、中古の福祉車両専門店は全国的にも珍しく、顧客の7割が県外からで北海道や沖縄、八重山諸島など全国からホームページを見て問い合わせがあるそうです。郷田さんは顧客との出会いや縁をとても大切に考えていて、遠方の場合でも可能な限り、顧客の自宅まで自分で車両を届けることにこだわっています。それは「福祉車両は生活を激変させるからこそ、その奇跡に立ち会いたい」と考えているからです。福祉車両の専門家である郷田さんが納車の際に操作方法を細やかに説明してくれるので安心です。

「福祉車両」という選択が、日々の暮らしを変えていきます

　福祉車両は高齢者の利用だけでなく、実際は障害児を育てる子育て世代のニーズが多いと郷田さんは言います。例えば支援学校への送迎などで普通車両を利用している人は車の移動の度に子供を抱きかかえて車に乗せ、車イスを積み込むなど、力仕事を毎日繰り返しています。子供が小さい頃は親世代も体力的に大丈夫ですが、子供の成長と共に車椅子もサイズアップして車での移動も大変になります。

　全自動の車椅子リフトやスロープなどを装備した自動車は、介護施設が利用する大型の車のイメージですが、こちらでは普通車や軽自動車の中古福祉車両を常時30台以上展示しているので、個人の家庭でも予算に合わせて購入することが可能です。郷田さんは顧客それぞれの状態をヒアリングして、生活を見据えた上で各家庭に合った福祉車両を提案しています。また、福祉車両のレンタカーを6台所有していて、軽自動車の場合は半日4000円（税別）からレンタルが可能です。福祉車両に興味がある人は、まずはレンタルをしてみて、実際にその便利さを体感してほしいと話します。最近では病院の一時帰宅やドライブなどでレンタカーを利用する人が増えてきているそうです。

　郷田さんは障害者が自分で運転するための車の改造の相談にも応じています。例えば突然の病で下半身付随になった人が、それまで利用していた車を手で操作できる様に改造したり、脳梗塞で右半身付随になった人がアクセルを左側に改造したりと方法はさまざまです。デモカーも用意していて、その人に合った改造方法を法律に沿って提案。郷田さんの古くからの知人に、改造した車で日本一周の旅に出かけた人もいるそうです。障害で車の運転を諦めるのではなく、自分の状態に合わせて改造した車を手に入れることで、毎日の通勤やドライブなど、これから先の可能性が広がっていきます。

末永いご縁を大切にした、顧客との信頼関係

　坂出自動車では介護タクシーの開業支援も行っています。介護する側、介護される側の両方が人生を楽しんでもらうために「福祉車両」の便利さを発信しています。

　高額な福祉車両も中古車なら個人の家庭でも導入しやすく、在庫さえあれば納期までの期間も短いため、実際に購入した顧客からは喜びの声が多いそうです。自動車税の免税の手続きの代行も無料で行っていて、購入後1年間は保証が付いているのも魅力です。もし保証期間中に県外で車両の修理が必要になった場合でも、現地の修理会社と連携を取って福祉車両の修理方法を説明した上で、修理費を負担してくれるので安心です。

　郷田さんは福祉車両の専門家として、顧客の人生を豊かにする車両を届けることに力を入れています。地方では毎日の生活の移動手段として、車はなくてはならないものです。介護タクシーの場合はどうしても家と病院との往復だけになるため、途中で買い物に行くことはできません。自分の車であればドライブや旅行など、行動範囲はどんどん広がっていきます。福祉車両は介護する側の体力的な面だけでなく、心の負担も取り除いてくれそうです。大切な家族を介護している人、そして自分の障害に合わせて車を改造したい人はぜひ郷田さんに相談して、これからの人生をさらに楽しくする車両を見つけてみては。

（取材年月：2019年12月）

中古福祉車両で人生をさらに彩り豊かなものに

それぞれの状態に合わせて最適な車をアドバイス

「福祉車両」という選択が、日々の暮らしを変えていきます

末永いご縁を大切にした、顧客との信頼関係

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