不調の根本にアプローチする施術メニューで、元気な体づくりをサポート（3/3）

利用者の体の様子を見ながら施術方法を探り、意向も尊重しながら決定

　八木さんは、利用者の体の様子を見ながらメニューを組み立てています。
　「当初は、痛みの少ないソフト整体が中心でしたが、この方法だけでは対応できないケースがあり筋膜整体も取り入れるようになりました。硬くなった筋膜にダイレクトにアプローチするため痛みを伴いますが、短期的に効果を期待できるので、ご本人の意向を伺いながら施術方法を決めています」

　数多くの利用者に向き合ってきた八木さんが、今でも忘れられないのが70歳で来院した女性です。脚の骨と骨盤の間にある軟骨がすり減る変形性股関節症で、一人では歩行できないほど痛みがありました。

　「かなり炎症があったので『復調までには1年ほどかかり、変形は治すことはできません』とお伝えしました。将来的に手術をしなくてはいけないかもしれませんし、当方は保険も適用しません。『それでもよい』という返答だったので、通っていただきました。施術を開始した1〜2カ月は不安もあったと思いますが、3カ月後にはご自身の力で出歩けるようになり、大阪まで1泊旅行ができるようになりました。1年後には太極拳を教えるようになるまで回復したというから驚きです」

　女性から「先生のおかげです」とお礼を言われた時に、「自分がやりたいのはこれだ」と強く実感した八木さん。
　「自分の知識や技術を駆使してみなさまの体と向き合い、ご本人の意思を尊重しながら、元気になるためのサポートをしたいと改めて思いました。丁寧に原因をひも解き、再び不調に見舞われることのない体づくりに一緒に取り組みましょう」と呼び掛けます。

（取材年月：2023年7月）

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