Mybestpro Members

瀧澤豊プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

岩手県で多い雨どい破損 ― 軒どいと縦どい、春に見つかる本当の原因

瀧澤豊

瀧澤豊

テーマ:雨どい



盛岡市を中心に岩手県内で屋根工事をしていると、春先になると必ず増えてくるご相談があります。

「雨どいが曲がっている気がする」

「どこかから水が漏れている」

「ポタポタ音がする」

現場で確認すると、ほとんどが同じ原因です。
岩手で本当に多い雨どい破損は、次の2つに集約されます。

軒どいの破損

縦どいの割れ(パンク)


今日はその“本当の理由”をお伝えします。




一番多いのは軒どいの破損

雨どいの中で最も壊れやすいのは、屋根の軒先についている「軒どい」です。



原因は屋根から落ちてくる雪と氷です。

岩手の冬は、
・日中に屋根の雪が少し溶ける

・夜にそれが凍る

・屋根の上に氷の層ができる

これを何度も繰り返します。
すると、屋根の端に厚い氷が成長します。
それが気温上昇や重みで一気に落ちます。
その衝撃が、真下にある軒どいを直撃します。

現場でよく見るのは、

・軒どいが前に押し出されている

・継ぎ目から漏れている

・屋根の谷部の下

「雪で壊れた」というより、正確には氷の塊に押されて壊れるのです。
これは盛岡市内の住宅でも本当に多い破損です。




次に多いのが縦どいのパンク

もうひとつの代表例が縦どいの割れです。


特に多いのが、

・屋根を、はわせている部分
・地面近くの水が溜まりやすい部分

気温が下がると凍ります。
水は凍ると膨らみます。

凍ったその圧力で、パキットとひび割れます。
塩ビ製の角どいは寒さで硬くなるため、
割れ方が一直線になることが多く

金属製は、継ぎ目(ハゼ部分)から膨れてきます。
そして継ぎ目が開いてパンクしてしまいます。

春になって雨が降り始めた時に、

「あれ? ここからだけ水が落ちてる」

そこで初めて気づきます。




放置するとどうなるか

雨どいの破損は、家がすぐ壊れるわけではありません。

だからこそ、後回しにされます。
ですが、放っておくと次のことが起きます。

・外壁に黒い雨筋が残る

・基礎が水跳ねで汚れる

・ポタポタ音が止まらない

小さな穴でも、雪どけ水が一定間隔で落ち続けます。

晴れているのに、ポタ…ポタ…ポタ…

下屋やトタンに当たると、特に響きます。
この規則的な音が意外とストレスになります。

そして次の冬。
割れた部分に水が入り、さらに広がります。
結果、部分修理で済んだはずが、交換範囲が広がる。

これが一番もったいないパターンです。




【大見出し】なぜこの現象が起きるのか?【/大見出し】

岩手の冬は、ずっと雪が降り続くというよりも、
強い冷え込みと、少しだけ気温がゆるむ日を繰り返すのが特徴です。

朝は厳しく冷え込む。
でも日中、日差しが出ると屋根の雪が少し溶けることがあります。

その溶けた水が、夜になるとまた凍る。

溶けて、凍って。
また溶けて、また凍る。

この繰り返しが、屋根のトラブルの原因になります。

軒先に氷がぶら下がったり、
雨どいの中で水が凍って流れなくなったり。

「うちは雪止めを付けているから大丈夫」
「今まで問題なかったから平気」

そう思っていても、
毎年少しずつ負担は積み重なっています。

これは特別な年だけに起こるものではありません。

寒さの厳しい地域では、
毎年どこかで起きている、ごく身近な現象なのです。




雨どい修理事例


落雪で変形した軒どいの修理事例
鋼板製の半丸タイプ

施工前


軒どいが変形しています。
↓↓↓

施工後


ガルバリウム鋼板製の軒どいに交換しました。
樋受け金具は以前より少し下げて設置して
より雪に当たらないようにしています。
樋受金具は、455mmピッチから303mmピッチに取り付けて
高度を上げました。

工期は3日です。
足場設置から足場解体まで含めて3日です。

火災保険は適応になりました。

修理実績多数
私の雨どいのページ



よくある質問(Q&A)

Q1. 少し曲がっているだけなら大丈夫?
A. 勾配が狂うと水が溜まり、そこからぽたぽたと落ちてくる可能性があります。

Q2. 錆びて穴がありそうなんだけど、そこだけを直すことはできるの?
A. はい。1m~2mのくらい範囲で切って、部分的に直すこともできます。

Q3. 雨どいの修理工事は何日くらいかかりますか?
A.部分的な修理は1日作業ですが、家回り全部やって3~4日です。

Q4. 火災保険は使えますか?
A. 落雪や風雪被害として認定されるケースがあります。

Q5. 自分で直せますか?
A. 簡易補修は可能ですが、高所作業は危険です。




まとめ

軒どいが壊れる。
縦どいが割れる。

どちらも、岩手では珍しい話ではありません。
ですが、雨どいは単なるパイプではありません。

屋根に落ちた水をコントロールし、
建物を守る“排水設備”です。

壊れたままにしておくということは、水の流れを放置するということ。
それは確実に、どこかへ影響します。

春先は、破損に気づきやすい時期です。
・外壁に筋が出ていないか。
・一箇所だけ水が落ちていないか。
・音がしていないか。

小さなサインを見逃さないこと。
それが結果的に、家を長持ちさせる一番の近道です。
岩手の気候を知っているからこそ分かる破損があります。

「たかが雨どい」ではなく、「家を守る部材のひとつ」として
一度、目を向けてみてください。


ご相談・お見積りは無料です。

瀧澤屋根工業WEBサイト

私の雨どいのページ




リンクをコピーしました

Mybestpro Members

瀧澤豊
専門家

瀧澤豊(屋根工事業)

瀧澤屋根工業

屋根は生活に無くてはならないものです。だからこそ安全性が高く、安心して暮らすことができる屋根をつくりたい。長年培ってきた知識・技術・経験をいかし、お客様のニーズに合った屋根づくりをご提供します。

瀧澤豊プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

安心・安全第一でこだわりのある屋根づくりのプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岩手
  3. 岩手の住宅・建物
  4. 岩手のエクステリア・外構
  5. 瀧澤豊
  6. コラム一覧
  7. 岩手県で多い雨どい破損 ― 軒どいと縦どい、春に見つかる本当の原因

瀧澤豊プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼