べた基礎とは?、ぜひ知っておいてほしいこと!
新しい省エネ化住宅について、お話しさせていただきます。
どうして、このお話し???と申しますのも、
たしか、1ケ月ほど前?のニュースだったでしょうか。「ミヤマクワガタが激減、生息地が脅かされる」のような内容のニュースありました。子供の頃、大好きだったクワガタ(今でも好きですが^_^;)ミヤマクワガタは冷涼な環境を好むため、標高の高い山岳地域に住むのですが、温暖化の影響で数が減っているとのニュースを見て、さらに身近に環境問題を感じたのでした・・・。もちろん、ミヤマクワガタに限ったことではなく、すべての生物に関係することです。植物、果物だってそうです。日本の果物の生産地が北へずれているようなことも聞かれます。この深刻な事態を、中途半端な気持ちではなく、しっかりと考えていかなくてはなりません。
そこで・・・・、環境につながる話しとして、ちょうど良いタイミングの内容(新しく施行された改正省エネ基準)がありましたので、そのことについて触れてみたいと思います。
住宅の改正省エネ基準が施工され、もうじき1年(H25.10.1施工、H27.4.1完全施工)そして、2020年までには、この新しい省エネ基準への義務化を予定。つまり、新しい省エネ基準に適合しないと住宅が建てられない時代となります。改正前の省エネ基準は、(外皮の)断熱性能だけで評価されていたのに対し、改正後は、断熱性能と1次エネルギー消費量の2つで評価することになりました。1次エネルギーとは、自然から得られるエネルギーのこと(石油・石炭などの化石燃料、太陽光や水力など)で、そして私たちが実際に生活で使用する際は、二次エネルギー(灯油、電気、都市ガスなど)として変換されているのですが、二次エネルギーは、エネルギー毎に異なるエネルギー単位(kWh、ℓなど)のため、エネルギー評価が複雑かつ、困難。そこで、単位が同一の1次エネルギーで評価しようという訳です。二次エネルギーでは、単位が違う上、実際に使用されるまでのロス分もあった訳ですから、非常に分かりやすい評価だと思います。
そして、もうひとつの大きな改正点、断熱評価。改正前は、Q値(熱損失係数)、μ値(夏期日射取得係数)で評価されていましたが、Q値→UA値(外皮平均熱貫流率)、μ値→ηA値(冷房期の平均日射熱取得率)と基準変更されました。
一般の皆さんにとっても耳なれたQ値でしたが、Q値とは、逃げていく熱量を床面積で除したものだったのですが、UA値は、外皮面積(簡単に言えば、屋内外の境目にあたる部分の表面積(外壁、屋根、窓などの部分の表面積))で除するものになりました。なぜか?、実はQ値は、建物の規模や形状によって、数値が大きく異なることがありました。UA値とすることで、その異なり幅がとても小さくなり適切な評価ができることになるのです。(※ηA値は、関東以南地域に設定されているものなので、ここでは説明省略)
ざっと、簡単な説明ではありましたが、これが改正省エネ基準の主な内容なのですが、この改正省エネ法により、低燃費化住宅が進んでいくことは間違いないでしょう。エコカーと同じように、家もエコハウス化、な訳です。ただ、どう考えても、車よりもエコ化の進むスピードは遅いでしょうが、進むべく道です。
そして、もうひとつの大事な柱は、寿命の長い住宅であること、「省エネ+長寿命」がセットになって、はじめて地球環境へとつながります。
子供たちのため、またその先の世代、地球上のすべての命のために、自分の持っている専門分野だからこそできるエコ活動、それを今、強く感じています。そして、まさにここは「マイベストプロ」、専門知識も持った皆さんが集まっている場所。おそらく、プロの皆さんも同じように感じていることと思います。
「専門分野だからこそのエコ活動」、今後は、ますます、この気持ちをしっかりと持ち合わせよう!と思うのでした・・・。