義肢装具の日
今日は装具の作り変えのポイントをお話します。
病院で装具を作ったんだけど、「これはずっと使えるの?」、「どのくらい使えるの?」「少し気になるところはあるけれど、作り変えるほどではないかも…」
装具ユーザーさんからはそんな声をよく耳にします。
装具は一度作ったら終わりではなく、身体の変化や日々の使用によって少しずつ状態が変わっていきます。
合わないまま使い続けると、本来の効果が十分に得られなかったり、皮膚トラブルや歩き方の変化につながることもあります。
今回は、装具を作り変えたり、点検を検討したりする目安をご紹介します。
① 装具がぶかぶかしてきた
装具の中で足が動いてしまう
ベルトを一番きつく締めてもゆるい
隙間が気になる
体重の変化や筋肉量の変化によって、以前はぴったりだった装具が合わなくなることがあります。
② 逆に、装具がきつく感じる
ベルトの跡が強く残る
履くのが大変になった
圧迫感や痛みがある
むくみや体型の変化、病状の変化などで、装具が窮屈になることもあります。
③ ベルクロ(マジックテープ)にゴミがたまっている
毎日使う装具は、ベルクロ部分に糸くずや髪の毛が絡まりやすくなります。
くっつきが悪くなると、歩行中に緩んでしまう原因にもなります。
ブラシや千枚通しなど先の細いもので掃除すると改善することもありますが、劣化が進んでいる場合は交換や修理が必要です。
④ ソールがはがれている
装具の滑り止めが浮いていたり、つま先やかかとの部分がはがれていたりしませんか?
そのまま使うと転倒の原因になることもあります。
小さなはがれでも、早めに点検すると修理で対応できる場合があります。
⑤ 歩くと異音がする
「キシキシ」
「パキパキ」
今までしなかった音が聞こえるようになったら、部品のゆるみや摩耗、破損の前兆かもしれません。
気になる音が続く場合は、一度確認してもらうことをおすすめします。
⑥ ひび割れや亀裂が見える
プラスチック部分や継手の周囲に細かなひびが入っていることがあります。
一見小さく見えても、使い続けるうちに急に割れてしまうこともあるため、注意が必要です。
⑦ 皮膚に赤みやタコ、傷ができていないか
装具を外した後、
・赤みがなかなか消えない
・タコやウオノメができてきた
・擦り傷や水ぶくれができる
等の症状ははありませんか。
また、歩くと痛みを感じることはありませんか。
「少し赤くなるけど、いつものことだから」と我慢せず、気になる症状があれば相談してください。
特に大きな不具合がなくても、装具は毎日使うものです。長く使用しているうちに少しずつ劣化は進みます。
私はよく「パンツや靴下ってずっと同じもの使わないですよね、それと同じで装具も劣化します」とお伝えさせていただいております。
生活環境や身体の状態も変化していくため、定期的に装具の状態を確認することで、より安心して使い続けることができます。
まとめ
装具は壊れてからでは遅いのです。
1日2日で出来上がるものではありません。
装具の無い間の生活は大変な労力と心労がかかります。
壊れる前に点検しておくことで作り変えのタイミングを見逃さないようにしましょう。
これってどうなのかな?は遠慮なく相談してください。
ぶかぶか・きつい
ベルクロの劣化
ソールのはがれ
異音がする
ひび割れがある
皮膚トラブルがある
こうした小さな変化も、見直しのきっかけになります。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
今の身体に合った装具を使うことが、毎日の歩きやすさや安心につながります。
次回 どこに問い合わせたらいいの?使える制度は?
作り変えの目安に当てはまる。
ではどうやってお願いしたらいいの?
使える助成はあるの?
そんなよくある質問にお答えしていきます。
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